■ くば小児科クリニック 院内報 2001年4月号


● おかげさまで5周年 ...

 この4月で開院5周年を迎えることができました。今後とも少しずつ改善を加えながら地域の皆様に安心して受診していただけるように努めていきたいと思います。随時この院内報でもお知らせいたしますので、よろしくお願いいたします(...発行は相変わらず遅れがちですが)。

○ メールニュースとメーリングリストを始めます

 詳しくは別紙案内を参照してください。5年前と比べると、インターネットもやっと身近なものになってきました。メールニュースは、院内報や感染症情報、当院からの様々なお知らせなどを掲載して月1〜数回発行する予定です。メーリングリストは、ホームページの掲示板 (BBS) における健康相談を昨年末で中止したのにともない、患者さん向けのサービスとして開始することにしたものです。利用にあたっては案内に書かれているような点にご留意下さい。どちらも、ホームページからお申し込みいただけますが、受付で直接申し込んでいただいても構いません。ご参加をお待ちしております。

○ 予防接種と乳幼児健診の料金を引き下げます

 ニュースではデフレという耳慣れない用語が飛びかっていますが、当院でもこの機会に予防接種と健診の料金を引き下げることにしました。

 公費の予防接種(八戸市と階上町)や乳児健診(県内と種市町)の場合はこれまで通り無料で行えますが、水痘やおたふくかぜ、インフルエンザなどの任意接種の場合や、定期接種でも公費でできる年齢を過ぎてしまった場合、3回目以降の乳幼児健診の場合など、少しは受けやすくなるかと思います。実は医師会から参考料金表(独禁法に抵触するので強制力はありません)が配布されており今年はかなり値上げになっていたのですが、当院では開院以来据え置いていたものを、逆に下げることにしました。最近接種された方には申し訳ないのですが、そういうわけですのでご了承下さい。


院内版感染症情報 〜2001年第15週(4/8-4/14)


      2001年   第01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15週
感染性胃腸炎      5 10 19 34 21 23 24 26 32 24 17 12  7 13 10
水痘              3  4  7  6  6  8  1  4  2  3  0  2  5  0  4
インフルエンザ    1  6  9  6  5  2  6 18 24 50 39 43 27  8  3
溶連菌感染症      0  2  0  0  1  2  0  1  2  1  3  1  0  0  3
突発性発疹        1  0  2  1  3  5  1  1  0  5  2  7  2  1  2
伝染性紅斑        0  0  2  0  0  1  0  0  0  0  1  1  0  1  2
手足口病          0  0  1  0  0  0  0  1  2  0  1  1  1  2  0
ウイルス性発疹症  0  0  1  0  1  0  0  0  1  0  1  0  0  1  0
流行性耳下腺炎    1  0  0  0  2  0  0  0  1  1  0  0  0  0  0
 インフルエンザの流行は3月中旬をピークとして春休みをはさんで減少傾向となり、4月中旬には終息をむかえそうです。腹痛や下痢などのお腹の症状を伴って熱が続くタイプも散見され、B型が疑われます。新学期だからといって調子が悪かったり治りきっていないのに無理に登校させると、かえって長引かせるだけでなく他の子にもうつして回ることになります。インフルエンザの場合、登校は最低でも熱がまる2日出ていないことを確認してからにしてください。

 ロタウイルスを中心としたウイルス性胃腸炎も、暖かくなってかなり減ってきましたがまだ油断できません。かわって、咳と鼻水が主症状の一般的な風邪が目立つようになりました。その他には、保育園などにおける水痘や手足口病の流行も続いており、伝染性紅斑(リンゴ病)が散見されるようになりました。花粉症は4月上旬がピークになります。


● ジェネリックドラッグ(後発品)の処方について

 ジェネリック(後発品)と言っても馴染みのない言葉だと思いますが、発売されて年月が経った薬は、他の製薬会社から別の名前で発売できる仕組みになっています。ジェネリックの利点は、全く同じ成分の薬にもかかわらず価格が格段に安くなることで、患者さんの薬局での負担も少なくなります。

 しかし、安全性に問題があればいくら安くても採用できません。この点についても、厳しい品質管理や情報提供があり全国的に使われていることが確認できたものから採用していきたいと思います(来月から)。

 これまでいつも飲んでいた薬と名前が変わる場合がありますが、診察時および窓口にて説明しますのでご確認下さい。

 老人医療費に代表されるように、家族での医療費の自己負担が改定の度に増えていく時代ですので、少しでも負担をかけないように対策を考えながら診療していきたいと思います。


● 子どもの喫煙習慣予防とご両親の禁煙支援に ...

 深浦町の屋外たばこ自販機撤廃条例可決のニュースは全国的に大きな注目を集めています。当院でも署名運動にご協力いただきありがとうございました。全国で2万通以上の署名が集まり、この種の運動としては画期的な成果となりました。実際にはその成否はこれからの取り組みにかかっています。そして、この動きを全国に広げていけるのかどうか、たばこ農家や販売業の方たちとも協力しながら、子どもたちを喫煙者にしないためにはどうすればいいのか一緒に考えていきましょう。

 子どもの喫煙予防については、デーリーの連載にも書く予定です。


○ 赤ちゃん教室と育児相談・子どもの心相談(無料)

 次回の赤ちゃん教室は5月12日(土)です。また、一昨年よりはじめた育児相談・子どもの心相談も、水曜午後・土曜夕方など都合にあわせて受け付けておりますので、お申し出下さい。

○ 休診の予定

 GW中は暦通りの診療・休診となりますが、後半は4連休と長くなりますので5月4日 (金) の昼(12:00〜18:00)に休日夜間急病診療所の当番をすることにしました。その前後で具合の悪い場合はご利用下さい。

 5月19日 (土) は日本小児科学会(仙台)のため午後休診になります。

○ iモード対応ページ http://www.kuba.gr.jp/i/


発行 2001年4月15日 通巻第61号
編集・発行責任者 久芳 康朗
〒031-0823 八戸市湊高台1丁目12-26
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