■ ヘルパンギーナ
●原因

 乳幼児のあいだで流行する夏かぜの一種で,コクサッキーウイルスA2〜6,10型などが主な原因です.

●症状

 突然の発熱ではじまり,38〜40℃の高熱が2〜3日続きます.のどの奥に小さな水ぶくれができて痛いので,食べられなくなります.ひどいときは水分も飲めなくなり,脱水症になることがあります.

●合併症

 まれに熱性けいれんなど.

●治療

 特別なものはありません.熱に対しては熱冷ましの坐薬など.

●家庭でのケア

 1.食べ物:口の中が痛いときは,かまずに飲み込めるものを与え
   ます.プリン,ゼリー,アイスクリーム,さましたおじや,と
   うふ,グラタンなどがよいでしょう.
 2.水分:十分に水分をとるようにしましょう.オレンジジュース
   などすっぱいものはしみます.牛乳や麦茶,みそ汁,ポター
   ジュスープなどがよいでしょう.
 3.入浴:高い熱があるときや元気がないとき以外は,がまんする
   必要はありません.

●こんなときはもう一度診察を

 1.口の痛みが強くて水分をあまり飲まないとき.
 2.高い熱が3日以上続くとき.
 3.元気がなくてぐったりしているとき.

●保育所・学校

 熱が下がって口の痛みがなくなり,食べられるようになったら行っても構いません.

1996年6月20日
くば小児科クリニック


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