■ ポリオ予防接種延期・再開のニュースについて(2000.5〜10)
新聞やテレビなどでご存じの通り、福岡県でポリオの予防接種のあとに1歳の男児が右足麻痺をきたし、3歳の女児も劇症型脳症で死亡したことがわかり、全国的にポリオの予防接種は見合わせになっています。
このうち、麻痺をおこした子の方はポリオの予防接種との因果関係が疑われますが(下記参照)、ポリオワクチン接種者における麻痺患者の発生率は440万人に1人とされています。全国で年間に延べ240万人の子が接種を受けています。
死亡した子の経過をみると、ポリオの予防接種との因果関係は薄いものと推測されますが、調査結果を待つまで念のため接種を見合わせたという判断のようです。
10月の接種は予定通り行われるはずです。国内ではポリオの自然感染はなくなっていますので、半年遅れることによるデメリットはほとんどありませんから、その間に三種混合や麻疹などの個別接種を進めるようにしましょう。
2000年5月18日
くば小児科クリニック
2000年10月5日更新
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