■ くば小児科クリニック 院内報 2003年5月号
● 院内版感染症情報 〜2003年第21週(5/19-5/25)
2003年 第07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21週 インフルエンザ 21 8 10 21 7 7 1 1 0 0 1 1 0 0 0 A群溶連菌咽頭炎 2 2 2 0 1 2 0 2 2 0 1 0 0 2 1 感染性胃腸炎 24 15 13 12 5 5 6 3 10 8 12 3 5 4 1 水痘 3 7 1 5 4 2 0 3 2 2 2 2 1 0 0 手足口病 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 伝染性紅斑 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 突発性発疹 1 2 1 1 0 2 4 3 1 2 2 1 4 2 1 風疹 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ヘルパンギーナ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 麻疹 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 流行性耳下腺炎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 1 0 1☆ 夏かぜの季節になってきました
● 女子中学生の貧血検診成績「八戸の子は貧血が多い」
子どもの貧血は乳幼児期と思春期によくみられ、その多くは鉄欠乏によるものです。中高生の女子の10人に1人、男子の20人に1人は貧血だといわれていますが、地域や年代によって頻度は異なります。八戸市では1993年から中学2年の女子にだけ貧血検診を実施しており、3年前から私が医師会の委員会で担当となり判定してきました。今回、5月に開催された日本小児科医会セミナーで発表してきましたので、概略を皆さんにもお知らせします。
赤血球の中の酸素を運ぶヘモグロビン(Hb)が12g/dl未満だと貧血と判定します。10年間の平均で中2女子の13.0%(最近3年間では13.5%)がHb12未満で医療機関での精検となり、全体の約5%の子が鉄剤による治療を受けました。治療を受けた子の7割は運動部で普通に活動しており、Hbが一番低い子は正常の半分の6.0しかなく、8未満の重度の貧血も全体の0.5%にみられました。これらの数字は、東京都や県内金木町の成績と比べて頻度が高く、八戸の女子中学生は貧血が多いものと判断されました。
また、最近3年間の平均Hbを地域ごとに比較してみると、
郊外7校 | 12.7 | 豊崎、三条、市川、明治、是川、大館、美保野 |
市街地9校 | 12.8 | 第一、第二、第三、小中野、江陽、長者、根城、下長、北稜 |
浜通り6校 | 13.2 | 湊、白銀、白銀南、東、鮫、南浜 |
全市22校平均 | 12.9 |
● 第1回ぜんそく教室のお知らせ
日時 6月28日(土)15:00〜16:00 (14:30〜ビデオ)
内容 第1回 喘息の基礎知識
気管支喘息とは? 喘息の症状 治療の目標
発作のときの対処 治療につかう薬の知識
発作のないときの管理
会場 当院2階ホール
今年もぜんそく教室を開催することにしました.
喘息の治療のためには,患者さんやご家族が病気のことを知り,薬のことを知り,対処法を理解した上で長期にわたって取り組んでいくことが必要になります.一般の喘息患者さん向けに全2回,更に必要な方むけに1回を予定しております.内容は昨年までとほぼ同じですので,参加できなかった回がある方はその回だけ参加していただいても結構です.今年はそれぞれ1回ずつ開催の予定ですが,参加希望の方や都合の悪い方が多い場合には追加を考えたいと思います.なお,できれば予約確認の上ご出席下さい.
今後の予定
第2回 喘息児の日常生活(一般コース) … 7月
第3回 セルフ・ケア(応用コース) … 9月
○ 5〜6月の休診日、急病診療所、各種教室の予定
5月17日(土) は学会のため午後休診とさせていただきました。6月の休診はありません。急病診療所当番は6月4日(水)夜、14日(土)夜、29日(日)昼です。次回の赤ちゃん教室は5月31日(土) 、ぜんそく教室は上記の通りです。
発行 2003年5月28日 通巻第86号
編集・発行責任者 久芳 康朗
〒031-0823 八戸市湊高台1丁目12-26
TEL 0178-32-1198 FAX 0178-32-1197
webmaster@kuba.gr.jp
http://www.kuba.gr.jp/
前号 | 次号 | 院内報トップ | くば小児科ホームページ |