八戸市医師会遠隔画像伝送実験 1997年10月8日 本田整形外科クリニックにて
 | NTT Phoenix, Phoenix mini, TV monitor |
 | NTT Phoenix一式 |
 | NTT Phoenix mini
実用性としてはこれが一番でしょう(コメント参照) |
 | CATV受信機材およびTV monitor(八戸テレビ) |
 | モニターに映し出されたフェニックスの画像を見つめる種市襄先生,本田先生,土井先生(奥から) |
 | 送信元の於本病院のカメラマンに指示を出す土井会長,(後ろ左から)長根次長(八戸市医師会),村上氏(河原木内科SE) |
 | 土井先生と本田先生 |
=評価=
今回比較したのは,CATV(八戸テレビ),NTT Phoenix,NTT Phoenix miniの3者で,スペック等はリンク先を参照して下さい.個人的見解としては,現時点ですぐにでも使えそうなのがPhoenix miniで,コストパフォーマンスも良く,これなら納得できる程度まで安くなっています(2台で定価19.8万).CATVのような診断レベルのクォリティ云々までは望めないかもしれませんが,家庭用のビデオカメラとTVモニタを接続することによって,動きの少ない画像であればかなりきれいに伝送できることがわかり,日常の在宅看護や遠隔地の患者の診察には役に立ちそうに思えました.また,家庭用ビデオカメラのオートホワイトバランス機能も結構使えそうな雰囲気でした.ISDN回線が必要ですが,これは既に普及期に入っており問題ないでしょう.
パソコンを使ったフェニックスのシステムは,主に老人の患者さんや保健婦・看護婦が対象となる在宅医療の分野では難しく,CATVは放送レベルのクォリティが期待できるものの手軽さに欠けてコストパフォーマンスは最も悪く,また双方向の送受信が確保されるまでにはまだかかりそうな雰囲気でした. PhoenixおよびPhoenix miniによる多地点接続サービスを使った会議システムも方向性としては面白そうなのですが,我々の日常診療でどの程度そういったニーズがあるかと言われると返答に困りますね.
とりあえずPhoenix miniを1セット使って,次のステップとして内科系の診療所と患者宅を結んだ実践的な取り組みがすぐにでもできそうに思えましたがいかがでしょうか.ここでは紹介していませんが,既に他社製品を用いた自治体でのモデル事業は数カ所で行われています.
なお,この実験に関しては会場を提供していただいた本田先生のレポートもホームページに掲載されており遠隔医療に関する資料のリンクも張られておりますのでご覧下さい.(註:リンクはいずれも切れていて、内容も現在では参考になりませんが、記録として残しておきました。2008.4)
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