※ 下記の文章は、2001年参院選の公示を前にして東奥日報の投書欄「明鏡」に投稿したものです。採否は未定ですが、ここに掲載するとともに県内5候補者の陣営にもメールで送りたいと思います(メールアドレスがわかる場合のみ)。もし返事があればそれもまた掲載するつもりですが、どうなることやら、少しだけ期待しながら待ちたいと思います。(2001.07.11)
※ 各陣営から誠意のあるお返事のメールが届き始めましたので、一緒に掲載させていただきます。忙しい中ありがとうございました。(2001.07.14)
※ 16日の東奥日報夕刊に掲載されました。公明党、共産党からのお返事も届きましたので追加しました。(2001.07.18)

各候補者は選挙カーの音量を自主規制して

 また選挙の季節がめぐってきた。小泉政権の登場でにわかに政治に対する国民の関心が高まっているのは歓迎すべき事態なのですが、実際の選挙戦のことを考えると憂鬱になります。

 それは、毎度おなじみの候補者名を連呼するばかりの選挙カー騒音のことです。病院や学校の周辺では音量を落とすことを義務づけられているはずなのですが、そのような気配はこれまで全くありませんでした。また、たとえ病院や学校の近くでなくても、住宅地には赤ちゃんもいればお年寄りも住んでいます。

 いったい、各候補者は選挙カーの連呼がどれほど得票につながったと考えているのでしょうか。このような前時代的な手段は、有権者の反感を買いこそすれ、得票に結びつくとはとうてい考えられません。

 このような有害無益であるばかりでなく有権者のことを軽んじた選挙戦術は早晩消え去るべきものと思われますが、そのためにはインターネットの選挙利用を禁じるなど現状とそぐわなくなっている公職選挙法の改正も必要でしょう。公開討論会が青森市だけでなく県内各地でも開催され定着していくことも重要です。

 しかし、当面の問題として、各陣営には騒音公害への認識と自主的な音量規制を強く要望するものです。

(八戸市・久芳康朗)

■ 公明党

Date: Thu, 12 Jul 2001 11:10:16 +0900

久芳 康朗 様
メールで声をお寄せいただき、大変にありがとうございました。
いただきましたメールは、皆様からの声として、党青森県本部に伝えさせていただきましたことをお知らせいたします。
今後とも、ご意見、ご要望などをよろしくお願いいたします。

      ☆★ 公明党情報通信委員会 ★☆

■ 民主党

Date: Thu, 12 Jul 2001 12:15:33 +0900

久芳康朗様
前略 ご指摘通り私どもは、病院・学校の周辺では選挙活動を慎んでおります。
また、住宅地等においても注意していきたいと思います。
今回の選挙法は自民党の勝つためだけに作られた法律です。
今後、従来よりの選挙活動を国民の支援を得られる方法に変えなくてはならないと思います。
大変貴重なご意見ありがとうございました。

たなぶ まさよ

■ 北野岸柳候補(無所属)

Date: Sat, 14 Jul 2001 05:27:42 GMT

 貴重なご意見どうもありがとうございます。
 私は、病院・学校・福祉施設・幼稚園・保育所・住宅街などでは極力宣伝カーの音量を下げ、できるかぎり有権者の方々に迷惑にならないようにしたいと思います。街頭演説のときにも、車に上がることはせず、可能な限り音量を下げて演説をしたいと思いますのでご理解の程お願いいたします。数値的な規制ではなく、常識的な範囲内での自主規制となりますが、なにとぞご理解の程、お願いいたします。
 北野岸柳 7月14日
 追伸 返事が遅れて、まことに申し訳ありません。

■ 公明党

Date: Mon, 16 Jul 2001 12:30:07 +0900

いつもお世話になります。
選挙カーの音量について貴重なご意見を頂き大変ありがとうございます。
その件についてご返事させていただきます。

公明党青森県本部としても、これまで各種選挙の取り組みにおいて、拡声器の音量については遊説メンバーの指導会を持ち、ボリュームの調整等について細心の心がけをもってアナウンスするように徹底しているところです。
久芳様のご指摘のように、特に病院・学校・保育所・又不幸のお宅などが目に入った場合、そして小さなお子様や道行く人がそばにいる時などは音量を下げるなど工夫をして運行しております。
今回、久芳様からのご意見を頂戴し更に運行について遊説メンバーに再度徹底をし、昨日7/15より運行に当たっているところです。(私ども比例区の選挙カー運行は、7/15より4回です。)
この度は貴重なご意見をお寄せいただき大変ありがとうございます。

今後も運行にあたっては細心の注意を払いながら運行に心がけて参りますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
尚、ご返事が遅れたことにつきまして深くお詫び申し上げます。

公明党青森県本部

■ 共産党高柳候補(郵送で返信)

2001.7.14
久芳康朗様
日本共産党高柳博明事務所

「選挙カーの音量規制についての要望」へのご返事

 党中央の方へ標題についてのメールを送っていただきありがとうございます。
 「政策を中心に」選ぶというお立場を心から歓迎します。本題の病院、学校、保育所などの周辺では音量を落とすように努めていますし、その周辺での演説も控えています。また、単なる「連呼」は、私たちとしてはしていません。必ず政策スローガンをのべています。
 さて、選挙法は、ことごとく改悪されてきた歴史があります。選挙公示後、出される法廷ビラさえ、候補者とその人柄・信条・政策が結合することを禁止されました。名前も写真も掲載できなくされました。(その事が逆に、選挙違反の名刺バラまきや、単なる「連呼」にもつながっています)。立ち会い演説会もなくされました。また、最近では、ハンドマイクのような小さな出力による宣伝が禁止されてしまいました。最も問題なのは、日本ははじめから個別訪問を禁止されていますが、これは世界の先進国の中では日本だけで、全くの後進国です。
 貴方様のご指摘のように、インターネットや公開討論会を各地で催し、マスコミ・テレビ局も大いにとりあげていくことも含め、選挙の自由をもっと拡大していくことが大事だと考えています。
 なお、現在の選挙法上からすると、候補者カーによる訴えと法廷ビラ、選挙公報(紙面は限られているが)、政見放送が中心的な伝達手段です。この手段を最大限に使用することになります。私たちは、改悪された選挙法であっても、それを守りながら今、何が政治に求められているか、何が争点なのか、事実に即しながら、有権者の元へ届けています。
 以上の立場から、宣伝カーによる「政策を基本」にした訴えと、騒音被害にならないよう、自主的規制を両立させるように努めたいと考えます。

特別付録 くば小児科ホームページ