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会議室:「くば小児科BBS」

毎日リード

発言者:えの
(Date: 1999年 6月 13日 日曜日 20:58:57)


今日は毎日インタラクティブに興味ある医学記事が多かった。
ただ、読売のサイトだけが3例目の脳死判定(宮城県)のこ
とを知らせているが。


くば さんからのコメント
(1999年 6月 14日 月曜日 20:45:36)

昨日は子ども連れで種差海岸ウォーク(暑かった).殆どインターネットと
無縁の一日でしたが,何か面白い記事ありましたか.

古川市立病院,県北の中核病院ですがさほど大きな病院というわけでもない
し,救命救急センターがあるにはありますが,移植の準備は整ってなかった
みたいですね.まあ,わかりますけど.

脳死移植:病院が「脳死判定マニュアル」作成したのは判断当日


くば さんからのコメント
(1999年 6月 15日 火曜日 11:57:27)

朝日だけがこんなこと書いているけど,この記事に書かれていることが事実だ
としたら,朝日の記者もデスクもちょっと的を外しているのではないか.
高知での無茶苦茶なやり方があった後だから,事実を報道するのは義務だとし
ても,交通違反と殺人事件を一緒に論じてどちらも法律違反だからけしからん
と言っているようなものでは?

脳死判定の無呼吸テストで指針違反


えの さんからのコメント
(1999年 6月 15日 火曜日 17:16:22)

この問題は前から朝日が拘っているところなんです。
2回目の記事です。
問題の根本は専門医といわゆる一般の方々との感覚
のずれでしょうか。下の記事Aでの浅野健一・同志
社大教授の発言がそのことを見事に指摘していると
思います。
決められた手続きの大切さ(例え専門家にとってそ
れがあほらしいくらいどうでもいいことでも)を移
植に関わる人たちは重視しなければならないという
ことですね。一般国民に審査できるのは正しく手続
きが行われたかどうかのみと言っても過言ではない
ですから。その意味で朝日の記事は意義深いと思わ
れます。
以下、問題は変わりますが、公衆衛生審議会臓器移
植専門委員会の記事をパクります。問題があったら
消して下さい。
AとBは同じ日の同じ委員会の記事ですが、全く切
り口が違いますよね。朝日の切り口は、先生ご指摘
の記事の時と同じで、懐疑的と言えば言えなくもな
いのですが、役立つことも多いです。そのことはそ
の後の読売の@の記事が表しているような気がしま
す。もちろんポカも多いですが。
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@高知の脳死移植、21日に再評価報告
http://www.yomiuri.co.jp/newsj/ic14ic29.htm
厚生省の公衆衛生審議会臓器移植専門委員会の「医学
的評価に関する作業班」(座長・竹内一夫杏林大名誉
教授)は十四日、高知赤十字病院(高知市)で二月末
に実施された臓器移植法に基づく国内初の脳死臓器提
供の医学的な再評価を、二十一日の同専門委員会に報
告することを決めた。
 作業班は先月二十四日、同病院が行った脳死判定の
中で無呼吸テストの手順ミスについて、「臨床実施上
問題はない」と記載した報告書を提出したが、委員の
中から異論が出たため、評価をやり直していた。
(6月14日23:23)
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A高知の脳死判定「問題なし」に異議 報告書を手直しへ
http://www.asahi.com/0524/news/national24021.html
高知赤十字病院での臓器移植法にもとづく1例目の臓器提
供について、厚生省の公衆衛生審議会臓器移植専門委員会
(委員長=黒川清・東海大医学部長)は24日、東京都内
で検討会議を開いた。会議には患者に対する救命治療や脳
死判定に「問題はなかった」とする作業班の報告書が提出
された。だが、脳死判定で検査の順序を間違えたにもかか
わらず安全と判断した理由がわかりにくいとして委員会の
了承が得られず、報告書は手直しされることになった。
報告書は、竹内一夫杏林大学名誉教授が班長を務める「脳
死判定等に係る医学的評価に関する作業班」がまとめた。
高知赤十字病院の医師から直接話を聞いたほか、患者のカ
ルテ、検査記録、看護記録、脳波やコンピューター断層撮
影(CT)の結果などを調べた。
 報告書では、2月25日の法的脳死判定で、臓器移植法
施行規則(厚生省令)の規定に違反して、脳波測定の前に、
患者に負担をかけるといわれる無呼吸テストをしたことに
ついて、結果的には「無呼吸テストは安全に行われており、
問題はない」とした。だが専門委員の浅野健一・同志社大
教授が「安全と判断した根拠がよくわからない」と意見を
述べ、報告書は委員会の了承を得られなかった。(18:22)
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B高知の脳死移植「手順ミス、問題ない」
http://www.yomiuri.co.jp/newsj/ic24ic21.htm
 厚生省公衆衛生審議会臓器移植専門委員会の「脳死判定
等に係る医学的評価に関する作業班」(班長・竹内一夫杏
林大名誉教授)は二十四日、今年二月末に高知赤十字病院
(高知市)で行われた臓器移植法に基づく初の脳死からの
臓器提供についての脳死判定と救命治療の検証結果を同専
門委に報告した。患者の頭部エックス線CT(コンピュー
ター断層撮影法)画像や脳死判定時の脳波計などの医学的
データの一部が初めて公開された。
 報告によると、臓器移植法に基づく最初の脳死判定で、
無呼吸テストと脳波測定の順番が逆になる手順ミスがあっ
たことについて、「臨床上問題はなく、結果的に安全に行
われた」と評価した。臨床的な脳死診断で平たんとされた
脳波がその後の法的な脳死判定で平たんでないとされた点
については、「脳波計の感度を上げた際に、並行して使っ
ていた心電図測定装置の雑音が本来の脳波に混在した可能
性が除外できない」として、雑音だった可能性が高いこと
を指摘した。作業班は、平たんでない脳波の周期が、心電
図の一部の周期と一致していることから、心電図測定装置
の電気信号が雑音となって脳波計に取り込まれたとみてい
る。(5月24日14:25)