会議室:「くば小児科BBS」
再度ご相談させて頂きます。 先日来、主人の母に根掘り葉掘り、聞きましたところ、 主人は1才で初めて熱性痙攣を起こしてから 5〜6回あったそうで、10才の時 熱もないのにひきつけたのが最後だったそうです。 脳波検査で、てんかんではないということで、以来何事もなく 現在に至っています。 また、ひきつけやすい家系らしく主人のいとこ達11人のうち 熱性痙攣を起こしていたのが 主人を含めて4人。 うち1人は、37度台の発熱でもひきつけ、 救急車で病院に運ばれても、まだおさまらなかったそうです。 しかし いずれもてんかんではなく、 成長と共に完治したそうです。 私の方には先祖をたどっても、それらしい人はいません。 お教え頂きたいのですが、 てんかんの家系ではないようなのですが、 もしかして今まで運良くてんかんを発病しなかっただけ? という事はないでしょうか? また娘は元気にしておりますが、脳波検査を受けた方が よろしいでしょうか? 病院ではどちらでも・・という事でした。 変な質問で申し訳ありません。 どうぞよろしくお願いいたします。
くば さんからのコメント
(1999年 3月 23日 火曜日 21:18:57)
私も主治医の先生と同じ意見で,今すぐに絶対に検査しなくてはいけない状態 ではないと思いますが,心配ならば一度脳波をみておいて悪いことはないと思 います.てんかんと(単純性の)熱性けいれんは違うものとされていますが, 熱性けいれんでも年齢や繰り返し方や発作のタイプなどで注意を要する場合も あります.家系で熱性けいれんがあり,いずれの方もその後問題なく発育して 成人されているのであれば,前にも書いたように悲観的に考える必要はなく, むしろ良い材料とお考えになられた方がよろしいかと思います. なお,お尋ねの件とは直接関係ないかも知れませんが,てんかん自体も全てが 家族的な集積がみられるものではなく,様々なタイプが含まれます.家族性の ものであっても,理科の授業で習ったメンデルのえんどうまめのようにきっち り発症するというわけではありません. これを書くとかえって心配の種を増やすことになるかも知れませんが,熱性け いれんを起こしやすい家系というのも,広い意味では遺伝的なものと考えられ ています.「てんかんの家系かどうか」とお書きになったことについては,他 意はないものだということはわかっておりますが,てんかんの家系という言葉 の中にネガティブなひびきを感じる方もいらっしゃるかもしれませんので,簡 単に付け加えさせていただきました.