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会議室:「くば小児科BBS」

八戸地域のコミュニテイの構築について

発言者:honda tadashi
(Date: 1999年 1月 3日 日曜日 21:04:43)


                    快適で魅力あるまちづくり
○はじめに
1)豊かさの実感ができない。
 八戸ではある程度の都市生活者的な気楽さはある。しかしまだ不十分という
か、砂漠にいる感じがする。刺戟が少ないんですね。飲むだけというわけには
いかない。音楽や芝居などというのは、生活の密着度が足りない。つまらない
わけです。豊かさを実感できない。自然はそれなりにありますが、有効に利用
されない。我々自身の余暇の使い方が下手な気がします。ネットワークという
のは「人と人のつながり」です。インターネット、その他は、進歩した電話に
過ぎない。相手がいなければ、画餅に過ぎない。真に豊かな生活は、ハードや
お金に頼ることなく、人と人のつながりのなかで、自己を表現し、あるいは共
同作業のなかで、創造的な生活を送ることかもしれません。
2)快適で魅力ある町作り
 いずれにしても都市機能として、いろんなハードとソフトを集積して、ダイ
ナミックな楽しい町作りをする必要がある。地域の活性化にはいろんな方法が
あると思いますが、快適で魅力あるまちづくりのためには、まず、地域内の住
民同士の意思疎通をいかにして図るか、あるいは、地域の情報をどうやって市
民に的確に伝えるということがあります。既存の地域メディアには、ローカル
新聞。最近注目されている八戸便覧などのローカル雑誌。または地区回覧板、
行政だより。地域FMや、CATV。パソコン通信。インターネットでは、八
戸市のホームページや、ハイネットなどが存在します。

 以下でこれらのメディアの特徴について考えてみます。どれが優れているとか
ということではなく、それぞれ利点欠点があり、それらの特徴をうまく使いわけ
ることだと思います。
○新聞、雑誌
 新聞、雑誌は、文字情報中心の媒体であり、新聞や雑誌の優位な面というと、
「紙に印刷されている」ということです。記録と保存にすぐれ、現時点では、最
も安定したメディアです。インターネット上の情報よりも、携帯性に優れるとい
えます。また、コンピュータの画面上で見る文字は見にくいものです。欠点とし
ては、ニュースの速報性などは、テレビなどより、はるかに遅れています。また
朝日新聞や、日経新聞のインターネット版はテレビよりも早いし、いつでもみれ
る点でテレビよりも優れています。郵政省の通信白書では、多数の人に向け、安
価で大容量の伝送を行うには、インターネットによる、電子新聞放送が有力であ
ると位置付けています。
○コミュニテイFMについて(Be−FM)
 全国コミュニティ放送協議会(JCBA)によれば、コミュニティ放送は、市区町
村等の一部区域において、地域の振興・活性化等に寄与することを目的として、
平成4年1月に制度化された超短波(FM)放送です。
内容としては
1)市政便り・防災等の市政関連情報。
2)商店街の特売情報・イベントやリサイクル情報などの生活情報。
3)市内の天気予報・道路交通情報・求人情報などの一般ニュース番組。
4)音楽・運動会・伝統芸能・市民大学講座などの文化・教養・娯楽番組。
5)市民・地元学生・各種団体への放送時間帯の提供。
 放送する側と聞き手側が一体となって番組をつくり、放送までしていこうとい
うもので、まちの声の取材やインタビュー、電話での参加など身近な話題をリア
ルタイムに放送することが出来ます。
 FM放送の弱点としまして、情報の流れが一方向、拡散型であり、聞く側から
のフィードバックが難しいと言うことがあげられます。
1.リスナーは情報を一方的に与えられる立場であり、情報を選択できない。
 またFaxや電話のリクエストにも限度がある。
2.決まった時間に放送される情報量には限りがあり、
 また好みの番組があっても、リスナーが番組の時間にあわせる必要がある。
3.一般的なFMラジオでは耳の不自由な方には聴くことが出来ない。
○CATVについて(八戸テレビ放送)
 都市型CATVは、既存のTVを使い、操作も簡単であり、多様なニーズに対
応できる地域密着型メディアです。同じく地域特性を生かした新たなまちづくり
活動を積極的に支援することになります。また、映像、音声、文字などで情報の
発信が出来ることから、その操作の簡易性と併せて、全ての市民に受けられやす
いものであります。欠点としては地域FMと同じようで、情報がたれ流しで、必
要なときに必要な情報がえられない。双方向性に欠ける。サービス地域が限定さ
れているということがあげられます。ただし、より発展した形では、双方向シス
テムの機能を付加して、オン・ディアマンド・サービスやCATV電話、インタ
ーネット接続サービスなどの取組を行い、地域情報化のいっそうの推進を図るこ
とができます。技術の進歩による可能性の高さは、大変魅力のあるものです。し
かし、現在のところ、まだまだ様々な不確定要素を抱えています。市内では八戸
テレビ放送(http://www.hi-net.or.jp/hachitv/)があります。
○インターネットによるネットワークについて
 郵政省によれば、インターネットの利用者数は、9年(1997年)には1,155万人
に達しました。また2005年には利用者数は4,136万人と、97年の3.6倍に拡大し、
現在の携帯電話並みに、インターネットが導入されると予測しています。
 八戸市では、ホームページ(http://www.hi-net.ne.jp/hachinohecity/index.
html)を開いています。内容は市の概要、産業、観光情報、広報八戸、交通、文
化情報、リンク集などです。しかし、残念ながら、現時点ではインターネットの
特長を生かした、双方向性の方向は、まだ弱いようです。
 たとえば、現在のような定型的な内容のみでなく、浜松市(静岡県)では、電子
市役所構想を推進しており、このシステムは、インターネット、あるいはテレビ
電話を使い、市民の身近な場所である市民サービスセンター等に設置される電子
市役所ブースと市役所を双方向で結び、相談や手続きを行うというものです。
 あるいは、中央区(東京都)では、電子メールやネットニュース、電子掲示板等
を用いることにより、町づくりに関する住民の意見を広く収集した。
 その他、地域コミュニテイという観点からみて、注目すべきホームページとし
ては、地元のプロバイダとしてはハイネット(http://www.hi-net.ne.jp/)があ
ります。地元の企業の方がたや、個人のホームページの拠点になっています。
八戸メディカルフォーラム(http://www.hmf.gr.jp/)は市民向けの医療情報を
流しています。健康相談もあります。また災害復旧支援情報システム(http://w
ww.hmf.gr.jp/emergency/)はサンプル版ですが、災害時に大切なことは、情報
の収集と一般の方々への周知です。テレビ局、鉄道、病院など各機関で統一した
場所(掲示板)に書き込ませる。同時に、一般の方々あるいは、各機関からの問
い合わせも、同じ掲示板を、見ればよい。情報収集場所を一つに絞れれば、情報
伝達は非常に効率化すると思われます。また、種々のボランティア、災害時の情
報収集・伝達手段のバックアップとしてアマチュア無線などからの情報も、同じ
くネットに直接あげることもできます。タウン情報としては、八戸にまつわるエ
トセトラ(http://www.hi-net.or.jp/~iarum/indexh.html)や八戸シテイナビ(
 http://printier.com/index.html)があります。趣味や生活情報としては、は
ちのへ小さな浜の会(http://www.hi-net.or.jp/~sekisita/hamakai/hamakai.ht
m)。八戸市南浜・種差海岸を遊んで楽しんで守る会。八戸野鳥クラブ(http://
www.hi-net.or.jp/~sekisita/index.html)、はちのへウィメンズクラブ(http:
//www.hachinohe-u.ac.jp/women97/action.htm)などがあげられます。
インターネット利用の利点としては
1)個人で情報を世界に発信できる。
 インターネットによる情報発信は、既存の媒体を利用するよりも、はるかに安
価です。全世界の人に向けての放送を、個人でできる時代です。
2)情報の流れが双方向であること
3)どこにいてもコミュニケーションが出来ること
4)時を選ばずに情報の発信・受信ができること
5)誰もが対等な立場となれること
などがあげられます。インターネットを道具として上手に使いこなせば、確実に
便利になります。
欠点
1)普及率が悪い
 パソコンが10万円台になったとはいえ、それでも高価です。パソコンそのも
のに拒否反応を示す人も、多いと思います。プロバイダ使用料や、電話代も負担
しなければなりません。
2)インフラが不十分
 幹線ネットワークから家庭への接続手段としては、CATV、光ファイバー、
衛星などが考えられています。これらはまだ一般的ではありません。

 以上のような種々のメディアを駆使して、今後新しい形態のグループやサービ
スが次々と現れることは間違いありません。コミュニケーションツールはかなり
整備されてきたと思います。
○地域での共同体の再構築
 地域内で仲間を再構築しなければいけない。旧来のコミュニテイは、主に地縁
、血縁、仕事縁が主体で、出来上がっていました。既存の地域メディアでは、き
め細かな対応ができると言い難く、双方向性にかけるきらいがありました。これ
からは、いままで、述べたような、新しい自己表現手段が、種々、選択できる時
代になります。いろんな方法を利用して、いわば趣味を主体とした、趣味縁の世
界。あるいは横のネットワークが、多数できてくるのではないでしょうか。その
雛形としては、フリーマーケットとか、朝市があります。ロータリー、ライオン
ズなども、そういう目的がある。イギリスではクラブ制度があります。そこでは
集まってきた方々は、一定時間は平等で、充実した時間を過ごせる。スポーツだ
けではなく、知的なものも含めたそういう集まりが、もっとできると面白いと思
います。たとえば、インターネット上で、時間空間が関係ない、刺激的な話で、
盛り上がるというのも一種のクラブです。
○まとめ
 ハード的にはそれなりの物は八戸にはすでに整備されてきつつある。外枠はで
きた。これからは、より内容を充実させ、こちらは単に情報の受け手になるだけ
でなく、いろんなツールを使いこなし、自己啓発しながら、いろんなイベントや
グループを積極的に作っていく必要がある。各自の、個性にあった多様なヒュー
マンネットワークを構築する必要があるということでしょうか。そういう意味で
バブル後の低成長時代で、落ち着いた、真に豊かな生活を構築する時代がきてい
るといえるかもしれません。

参考文献
1)http://www.mpt.go.jp/policyreports/japanese/papers/index-98wp.html
 平成10年 通信に関する現状報告(郵政省)
2)http://www.takenet.or.jp/~ninf/debate1.htm
快適で魅力あるまちづくりのための情報化公開討論会

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くば さんからのコメント
(1999年 1月 6日 水曜日 22:00:12)

うーむ,長文レポートありがとうございます.
ちょっと手が空かないのでパス1...


Mar さんからのコメント
(1999年 1月 7日 木曜日 19:06:44)

ぜんぜんまとまって折らず申し訳ありませんが・・・・。

八戸という街の分析が欠けているように感じられます。
八戸とネットワークを使った今風のコミュニケーションシステムを構築し、
物質から精神的満足感を希望しての内容のように感じられます。
全くその通りとは思えます。
しかし、其れは現状の八戸においては全くの画餅とも思えます。
まず八戸は豊かであるか?と言う問いを行わなければ成りません。
ここで問題なのは、どこを基準とするのか?です。
東南アジアなのかロシアなのか、アメリカなのか東京なのか、仙台なのか?
それによって大きく違いますが、
八戸は日本の国内に置いては、貧しいと思います。

お金も人材も、最近は精神までもです。

お金に関しては給与所得は年収でいえば首都圏と高卒で100万円以上、
大卒になると、その倍は優に違うでしょう。
お金が安いということは、人材が根づきにくい要因の一つではないでしょうか。
また八戸市内において、知的職業に就いている人(特に若者)は
どれくらい居るでしょうか?
25万人近く暮らしていながら(そういえばここ数年増えてませんね)、
これだけのネットワーク社会にもかかわらず、
行政は何故知的労働環境を整備しないのでしょう。
実際に仕事でコンピューターやネットワークを使用する
職業に従事しているものはどれだけいるのでしょう。
会社で使うから、家においても必要という考えが八戸では皆無ではありませんか?

精神的なことは、八戸に残る若者の多くは同居が多い。
言い換えれば自立をしていない。
親は八戸に残ってくれるのなら車を買ってやるなどといって、残す。
進学においても同様で、進学のメリット(卒業後の就職や学力)の
皆無に等しい学校に進学させる。
東京に高卒で就職しても、厳しい社会において3年も持たずに辞めて
目的も無く帰郷する。
戻っても早々仕事に仕事に就くわけでもなく、
パチンコやアルバイトで怠けぐせがつき、次に勤めたとしても続かない。
という若者がかなり八戸ではみうけられる。

そのような八戸の環境をきちんと把握しなくては折角立派な話も
画餅でおわってしまう。

私が住む三鷹武蔵野地区の人口は八戸より若干多い28.9万人ほどである。
ここではCATVも地域FMもある。(八戸と同様)
そしてCATVを使用したインターネットが利用できる。
それはとても安価で(電話料金が不要)、しかも高速(最高10M)である。
もちろん行政などのHPもあり、その敷居は決して高いものではない。
市民カード等の普及も出来、市役所以外(駅前のショッピングセンター)でも
土日や17:00以降でも住民票などの書類を取り出せるシステムもある。
地方の役所は、縁故採用が常であり(現在はさほどでもないが、)
それによる職員のモラルの無さは、言うに及ばずであると思われる。

赤字経営の”時間守らず、高い料金”の市バスを見てもどうだろうか?
サービス業としての行政とした行動の取れない旧式の役所に
ネットワーク云々のおんどは難しいのではないか?
(市川のハイテクパークで懲りているともうが・・・・)
八戸の繁華街?においてもそれは言えるのかもしれませんね。
(三社大祭においても・・・(これはくばさんにお任せします)

さて、ネットワークコミュニケーションは無責任かつ
機械的ゆえさまざまなトラブルを引き起こしかねないと思います。
現在のような公共心無いモラルの薄らいでいる状態
(左翼系の誤った人権主義、平等主義によるものですが・・・)
これもきちんとしなければ、ネットの普及は根づきにくいものと思われます。
都市に追従するだけの、理想論的ネットワークコミュニティーというのは、
寄せ集めの社会においては非常に有効に思えますが、
八戸のように市民同士(地縁)の密な地方都市においては、
合わないように思えてなりません。
しかしそれ以上に、今のように不景気過ぎる街において、
モラルや、未来を語るよりも衣食を与えて礼節を知らしめる事の方が、
ナットワークを整備する事より、行政が行わなければならない事でしょう。
無能すぎる行政やそれを管理しきれない市会議員。またそれを選ぶ市民。
結局自分で自分の首を絞めているだけのような気が遠くから眺めて思えます。
昔は八戸に返る気がありましたが、
今は日ごとに薄れていっているのが本当の話です。

これはあくまでも私の私見です。


Mar さんからのコメント
(1999年 1月 7日 木曜日 19:18:05)

うひゃー誤字脱字が多い。
申し訳ありませんが、察してください


くば さんからのコメント
(1999年 1月 8日 金曜日 21:20:12)

雪かきで背中が痛いのでパス2と言いたいところですが,パス3になると破局
をむかえることになるので,ちょっと考えてみましょう.


くば さんからのコメント
(1999年 1月 14日 木曜日 15:06:30)

本田先生とMarさんの書き込みの本題にお返事できないでいて申し訳ない上に
枝葉末節の部分に対するRESで失礼しますが,

>現在のような公共心無いモラルの薄らいでいる状態
>(左翼系の誤った人権主義、平等主義によるものですが・・・)

この辺のって,まさか小林よしのり系じゃないでしょうね...(^^;)

私はサヨクでもウヨクでもありませんが,あの「戦争論」(欲しくもないのに
仕方なく買って読んだ;50万部にはそういう人が半分くらいいるんじゃないの
かな)みたいなステレオタイプな描き方は,ちょっと大人の鑑賞には堪えませ
んね.内容の部分的な論議はともかくとして.

サヨクとかウヨクという分け方もあまり意味がなくなってきているというのが
一般的認識でしょう.考え方や生き方の規範をどこに求めるか.
 環境・生活重視か,経済・開発優先か
 自由経済か,福祉重視か
 小さな政府か,大きな政府か
 地方分権か,中央集権か
こういった基準も,完全に2つに分けられる場合はあまりなく,そのために政
党のあり方が非常にわかりにくくなっている.それを左翼系とか一言で片づけ
るのには無理があるでしょう.

話がそれました.

>モラルの薄らいでいる状態

は,そうかもしれません.(あっ時間だ,続きは後ほど...書ければ)


ナビ松 さんからのコメント
(1999年 1月 14日 木曜日 17:36:08)

私はどうやら小さな政府を望んでいるらしい。行政に何かをしてくれと要求することより、
それだけはしてくれるなという事の方か圧倒的に多いもの。でも行政に期待していないはずなのに
、つい不満がでるのはなぜでしょう?私の修行が足りないんでしょうかね。

八戸市のネットワークコミュニティについてはもっと前向きに考えてもいいと思います。八戸は
地縁や会社がらみでの付き合いは緊密かもしれませんが、そうした利害関係を抜きにしてしまうと
非常に貧しいコミュニティしか持ち合わせていないように思えます。他の地域はどうか
分かりませんが、八戸は間違いなくそうしたコミュニティの存在しない街であると言い切れると
思います(反論切望す)。そうした状況ではもっと様々なネットワークづくりの手段が
あってもいいと思うわけです。


彼のファンではないですが、小林よしのりに関して一言。彼はどちらかというと「左翼系の誤った人権主義、
平等主義」の対極にあるといったほうが良いでしょう。何たって彼は傲慢を自称してますしね(^_^;)。彼の作品が
ステレオタイプに見えるのは彼の戦略でもあり、職業病でもあると思われます。「戦争論」
は確かに、褒められないけど、他の人たちの力不足が招いた結果でもありますね。


Mar さんからのコメント
(1999年 1月 14日 木曜日 18:15:39)

公共心云々&左翼系・・・・
その辺については、教員と話してみると結構じっくり思います。
(親が望んでいると言う話もある:子供に対して(勝て!)と教員に対して(優劣反対)は違うらしい)
(でも小学校の教員は傲慢だよ!と義姉が行っていた。:見下した態度(高卒は言ってもわからんと思っているらしい))

戦争論については良くしらんので、読んでおきます。(古本待ち)
(朝生での左翼系の出演者には大笑いでした:特に松井やよりさん)
良く読んでいるのはダカーポ・サピオ・PHP・朝日新聞位ですかね?

私の派閥は白樺派です。(仲良きことは…・)
脱線で申し訳ないが、何故右翼は右翼なのに左翼は市民団体なのだろう?
いまだに解らない。(脱線しすぎると困るからここでやめときます)


くば さんからのコメント
(1999年 1月 14日 木曜日 23:22:21)

バラバラRESです

>彼はどちらかというと「左翼系の誤った人権主義、
>平等主義」の対極にあるといったほうが良いでしょう。(ナビ松さん)

あっ,そういった意味で書いたのでした(わかりにくくてゴメンナサイ).

>何故右翼は右翼なのに左翼は市民団体なのだろう?(Marさん)

えっ,市民団体ってサヨクなの?
んっ,そうじゃないな,サヨクって市民団体なの?

朝日新聞はやめました.今は毎日(+某地方紙).

元に戻って

>小さな政府を望んでいるらしい。
>でも行政に期待していないはずなのに、つい不満がでる(ナビ松さん)

小さな政府=規制緩和=市場経済(弱肉強食)=新保守
という単純な図式ではないところに現在の求めている解があるらしい,という
ことは最近感じ始めてます.ナビ松さんの書かれていたような,住民の意見を
反映した地方自治のあり方は,その一つの回答でしょう.

Marさんが書かれていたように,本田先生のレポートには最初何となく
ネットワーカーによる選民意識(?)というか富裕層のお遊びクラブ的な雰囲
気を感じてしまいました(結論はそうではないことはもちろんわかりましたが)

医師会のネットワークづくりから一歩外に踏み出して,地域社会をベースに
した,ネットワークを一つの手段としたコミュニティづくりへ...スゴイ
まあ,もっと単純に,趣味と実益をかねた(要するに自分にとって楽しく刺激
的な)新しいヒューマンネットワークのあり方を示して(求めて)いるわけですね.

しかし,

世間では最近ネットワーク社会に対する不必要な警戒感が高まっているのが
ちょっと気になります.実際には,ネットワーカーが2000万人になれば,
その中には犯罪者もいれば自殺者もいる.これは現実社会そのものであって,
法律も実社会のものをそのまま適用すればよい.ネットワーカーを問題にする
のは,実際にはインターネットを知らない人と考えて良いのだが...

問題になるのは,ネットワークの匿名性という一点に絞られてきます.
これは,私も昔からイヤだったことで,NIFTYなんかでも今でも違和感がある
ところです.ですから,この掲示板みたいにある程度わかっている人たちや,
地域社会の実名のわかっている人たちによる大人のネットワークであれば.問
題が生ずることは(あまり)ないはず.>実際には保証はできかねるが..(^^;)

そういう意味で,本田先生の提案を現実論として置き換えてみると,
他のメディアのことはともかく,インターネットはある程度の(限られてはい
るが)普及をみているのだから,八戸の地域における新しいコミュニティづく
りとして,これを利用しない手はない.実際にはナビ松さんのところとか,ゆ
るやかなネットワークは創られつつある.では次にどうするか?
とりあえずオフミでもしますか...幹事はナビ松さんにお願いして(^^;)


くど松 さんからのコメント
(1999年 1月 16日 土曜日 15:55:43)

スリムな行政には、それをバックアップする多くの市民が必要ですね。お互いが関心を
持てる仕組がいいですね。繁雑な書類上の手続きを簡素化し、合意形成に時間をかけるようにして、
お互いちょっとづつ大人になっていけたらいいですね。

>世間では最近ネットワーク社会に対する不必要な警戒感が高まっているのが
ちょっと気になります.

これに関しては私もちょっと怒り爆発ですね。そのうち私のホームページでもまとめて
書こうかなとも思ったりしてます。こうした不要な警戒感を助長するかのような、
似非知識人の発言は許されない。自分の恵まれた境遇に気付こうともしない彼等の言動は、
あまりにも、傲慢、不遜。ゆ・る・さ〜ん。桃太郎侍に言いつけてやる。

で、ネットワークの匿名性に関しては、私はそれほど問題視はしない。匿名でなければ
できない善意の行為というのもあるだろうし(好き好き内部告発)。実名にも欠点が
ある。例えば、前の発言と重なるが、単に大学の教授だからというだけで、専門外
の発言であっても、他の人たちより強い影響力を持ってしまう恐れがある。内容を
問うのであれば、却って、そうした肩書きがコミュニケーションを阻害することもあるのでは?
まぁ、これは、お互いちゃんとした大人同士であれば問題にはならないんだけどね。

と、いう訳で、私は匿名希望人でもあるので、残念ながらオフミはよほどの事がないかぎり
参加しないんです。独身女性とだったら、ホイホイ宇宙の涯てまで飛んでいきますが(^_^;)。
でも、年に一度くらいだったら、「はちのへ煮詰まり会」ってのも良いかも。だって、
私、酒が入ると、くどくなっちゃうんだもん(^_^;)。すぐに話しを煮詰めちゃうのねん。それでも
いいの?うりうり。


本田忠 さんからのコメント
(1999年 1月 16日 土曜日 17:44:41)

本田です。 MARさん今日は

>まず八戸は豊かであるか?と言う問いを行わなければ成りません。
>そのような八戸の環境をきちんと把握しなくては折角立派な話も
>画餅でおわってしまう。
>無能すぎる行政やそれを管理しきれない市会議員。またそれを選ぶ市民。
>結局自分で自分の首を絞めているだけのような気が遠くから眺めて思えます。
 都市機能の集積は、今回見たように、ハード的には八戸においては結構ある
と思います。ただ使い方が下手なだけで。またコミュニテイ作りは市民がみず
から作る物であるし、ネットでも注目すべき動きもある。自分のコミュニテ
イは自分で作るという積極性が大切だと思います。現状がつまらないから、
どうにかしましょう。

久芳先生がおっしゃるごとく
>もっと単純に,趣味と実益をかねた(要するに自分にとって楽しく刺激
>的な)新しいヒューマンネットワークのあり方を示して(求めて)いる
>わけですね.
>八戸の地域における新しいコミュニティづくりとして,これを利用しな
>い手はない.
 「仲間」と「遊び場」をいっぱい作りましょう。
そのなかでなにか生まれてくるでしょう。インターネットというおもちゃを
もらったわけですから


honda tadahsi さんからのコメント
(1999年 1月 16日 土曜日 21:36:00)

>現状認識について
        今なぜ地域情報なのか 
1)成熟社会での地域の個性化
 成熟社会とはこれから大きく成長することが難しくなってきたということです。イ)社会流出入のバランス
 過去の首都圏における人口の社会流入と社会流出を見ると、3年くらい前から
流出入がほぼ均衡する状態になった。全国的に人口の増減がなくなってきた。田
舎に住むのもいいけど、都会に住むのもいいという、無差別な状態になった。
 したがって、田舎の側に魅力的な投資をすることができたら、田舎側に人口を
引っ張ることができるかもしれないし、東京の都心側に魅力的な施設を作ったら
、東京の都心側に人口を引っ張ることができるかもしれない。
 いま日本の地域にとって重要なポイントにある。
ロ)ハード行政からソフト行政へ
 箱もの行政と申しますか、いろんな施設をつくったり、あるいは道路の整備を
したり、こういうようなハード主体の行政というものが変わってきている。むし
ろ情報というもの、たとえば環境、あるいは健康、保健というものに対する情報
システム、これを整備することによって地域の人々が安心して暮らせるような生
活環境をつくっていこうという方向にいっています。
 
2)情報の共有と相互理解
グローカル:どんな地域にいても、ネットワークを共有することにより、ローカ
ルな所がグローバルにつながっていく

3)産業の活性化
 地方の都市の生産関数を予測しようとすると、人口で95%まで説明ができてし
まう。したがって、労働人口が減るのを何かで補わなければならない。たとえば
女性と高齢者が働きやすい地域をつくる
 ワンランクアップを考えている地域で、今話題になっていること挙げると、都
市交通、環境・アメニティ、リサイクル、女性・老人が働くこと、水源、生涯教
育、テレワーク、企業型UJIターン、駅前商業振興、山林管理、農道空港ネット
ワーク、港湾の活用などのキーワードがある。この中に挙げた女性と高齢者が働
くことは、都市がワンランクアップするためにとても重要なテーマである。

4)地域文化のアピールと継承=アイディア次第
  必ずそのもとになるような資源というのはその地域にある。そういうものに
関する情報というものは、地方自治体がもっているとすれば、そういう情報を提
供しながら、いったいどういう面で地域活性化をしていくのか、それに対するヒ
ントになるような情報の提供というのが非常に私は大きな問題になるだろう。
いかに限られた空間や限られたリソースを使って、地域を活性化していくか、
アピールしていくかということが、非常に重要な時代になってきています。

5)新たな交流圏の拡大、NPO・NGOの役割
 地域のこれからのコミュニケーションの中には、自治体が全てやっていくと大
変重い自治体になります。事業型のNPOが作られている。これが、教育、医療、
福祉、環境、行政サービス、ショッピング、芸術文化などの分野に広がっている
。事業がコミュニティの問題を解決するとともに、コミュニティがビジネスの派
生需要を作るという積極的な関係が出てきた。このような重複部分を開拓してい
るのが、市民起業家である。彼らの動機づけは、コミュニティの課題解決に自分
の技術を使うことであり、さらにそれが自分のビジネスになることである。

○ 地域の活性化とは
 人が動き、情報が動き、そしてお金が動き、そして地域が生き生きとしてくる
。そしてその地域に住む人々は自分たちの地域が生み出したアウトプットという
ものがこれだけ社会的に評価されるんだということで地域に誇りをもつようにな
る。これこそが地域活性化ではないかと思います。

○価値財とクラブ財の存在
1)価値財
 市場のなかで企業が供給することができるけれども、しかし、ある一定の価値
観をもって、つまりこうしたほうがいいだろうという価値観をもって供給すべき
財。たとえば学校給食。小学校の子供たちに栄養のバランスのとれたものをきち
んと与えるということは重要なことです。
2)クラブ財(これ市場経済学用語なのです)
 公共が供給することもできるが、嗜好性が強いということから民間の供給に委
ねられるものである。ゴルフクラブなどを考えればいちばんよく当てはまる議論
です。
 クラブ財的な性格にこれからの情報化のもう一つのあり方を求める必要がある
と考えられます。「クラブコミュニティ」の定義は「生涯学習等によってこれま
で個人的に蓄積されてきた生活の知恵を情報化技術を巧みに引用しながら市民相
互に共有、利活用することで地域社会が直面するさまざまな問題に対応して新し
い市民生活のあり方を考えてみようというような、そういういわばネットワーク
組織」のことであります。
 かつての工業化社会ではあらゆる人が同じ方向を向いていた。ところが成熟社
会ではあらゆる人は基本的にすべて別の方向を向いている。こうした多様なニー
ズに対応するためには単純な2つのプレーヤーでは対応できないということです
。ネットワークして結びつきながら問題を解決し、それぞれの課題にアプローチ
していく。そういう姿を描いていく必要がある
 情報化というのは広い意味での差別がなくなる社会をつくる大きな手立てでは
なかったのか。たとえば、それは都市と農村の格差をなくし、女性と男性の格差
をなくし、高齢者と壮年層の格差をなくす。その技術革新こそ情報化という名前
で象徴されていたはずだ
 そういう意味で、あらゆる人々が主役として生活できる社会の道具として情報
化が使われることを。

インターネットの中で市民、企業、研究機関、公共機関などがつながり、そこで
知識情報へのアクセス、知的創造活動、社会貢献活動が行われる。そんな形態の
システムを考えていくべきだと思う。

参考文献
<a href="http://kasumi.nmda.or.jp/rio-net/index.html">地域創造と地域情報</a>
<a href="http://kasumi.nmda.or.jp/rio-net/library/ronbun/98kicyou.html">情報ネットワーク社会での地域づくり</a>
<a href="http://kasumi.nmda.or.jp/rio-net/library/ronbun/96021302.html">災害時における情報ネットワークのあり方</a>