会議室:「くば小児科BBS」
1997年 第08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25週 感染性胃腸炎 13 10 11 15 6 2 9 14 5 8 6 4 15 9 9 31 18 12 ヘルパンギーナ 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 1 4 1 9 手足口病 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 4 4 溶連菌感染症 0 2 3 3 3 1 0 0 5 0 1 3 3 6 6 5 1 4 流行性耳下腺炎 2 5 6 3 2 5 3 2 1 2 3 2 1 0 0 2 1 3 水痘 12 3 2 1 4 0 2 0 1 0 1 0 0 1 2 2 4 2 伝染性紅斑 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 2 ウイルス性発疹症 0 1 2 1 1 0 0 3 0 2 0 1 0 1 2 2 1 1 突発性発疹 2 1 1 1 0 1 4 4 1 1 1 3 3 1 3 4 2 0 乳児嘔吐下痢症 1 3 6 2 3 1 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 インフルエンザ 20 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 (この表は等幅フォントでご覧下さい) 24週(6月第3週)は忘れていたわけではないのですが,週末忙しくてその ままうやむやになり抜けました.25週も前週とほぼ同様の傾向ですが,予想 通り月末にかけてヘルパンギーナと手足口病が増加中です.溶連菌はほぼ同 じくらいの患者数で経過しています.先週は伝染性紅斑(リンゴ病)の患者 さんを開院以来はじめて診ました.今のところある保育園の子に限定してい ます.パンフレットをつくっていなかったので,急いで作らなくては.... → 院内版感染症情報 第23週(6/7-6/13)
くば さんからのコメント
(1998年 6月 27日 土曜日 15:20:01)
台湾のエンテロウイルス71型(手足口病をおこすタイプ)による死亡例の ニュースが今月はじめから流れてきています.26日現在で死亡者は51名にの ぼり,全例が小児で,流行のピークは過ぎたということです.同じ型は昨年 はマレーシアで流行し,大阪でも3例の死亡例が報告されていますが,今年 は国内でこの型による重症例の報告はまだきかれていません. 手足口病は通常は軽くすむ感染症で,隔離・休園の必要もなく(というか 感染予防の観点から意味がなく),髄膜炎の合併症が知られている程度で, その場合でも一週間程度の入院で軽快し後遺症は残しません.今年は九州で 髄膜炎が流行中という情報が小児科のMLに掲載されていましたが,当院で も先週髄膜炎の患者さんが一名あり病院に紹介して入院になりました. しかし,今回のマレーシア及び台湾の報告を読むと,急激に発症して肺水 腫,髄膜炎,脳炎をきたし死亡するということで,マスコミを介して不必要 に恐怖感をあおるようなことは避けなければいけませんが,合併症の有無に ついては保護者に観察してもらうよう話しておく必要があると思われます. 国内では流行時期はここ2−3週間がピークと予想されます.(25)
くば さんからのコメント
(1998年 6月 27日 土曜日 15:21:20)
下記のページにはこれまでの経過が日を追って掲載されていますので,一度目 を通してみて下さい. → 台湾での手足口病の流行(感染症情報センター)
くば さんからのコメント
(1998年 6月 28日 日曜日 14:18:14)
昨年の大阪の死亡例の詳細はこちらです → 大阪の死亡例(1997)
江野川義文 さんからのコメント
(1998年 6月 29日 月曜日 18:40:57)
TBSのニュースで手足口病の特集をやってます。台湾と 死亡例がキーワードのようです。
くば さんからのコメント
(1998年 6月 29日 月曜日 22:23:41)
夕方のニュースでしたか.筑紫さんのニュースでもやるかな.これからみます. 院内報にも書くことにしたのですが,なんといってまとめたらいいのか. 少なくとも昨年暮れの新型インフルエンザ騒ぎよりも深刻なのですが,国内に 飛び火するのか,ウイルスの毒性はどうして変化したのかなど,まだわからな い事が多い.当面は目が離せませんね.マスコミもまだ取り上げ方が少ないの ですが,これから変な騒ぎにならないように注意しないと.
江野川義文 さんからのコメント
(1998年 6月 30日 火曜日 19:21:47)
心筋症と脳症による死亡のようですね。
くば さんからのコメント
(1998年 7月 1日 水曜日 17:55:45)
夏かぜというとコクサッキーの心筋炎(心筋症ではなくて)と思いがちなので すが,今まで調べた資料には心筋炎の文字は出てきていなかったようです.T Vのニュースではそう言ってましたか?(結局ニュース23ではとりあげられ なかったので見逃しました) ウイルスの遺伝子の型が異なるということのようですが. 院内報やっとできあがりました.内容はここに書いたことが主です. これからHPにも掲載します...
江野川義文 さんからのコメント
(1998年 7月 3日 金曜日 10:33:23)
心臓の方は、症状の進行の速さから、心筋炎に致死性の不整脈が加 わった病態かとも思えます。心筋炎単独だとすると劇症ですね。番 組では一言も心筋炎とは言いませんでした。原因不明の症候群の段 階ですから、心筋症としかいいようが無いかもしれません。拡張型 心筋症の多くが、覆われた心筋本来の抗原が、ウイルスによってそ の覆いを取り外されることで始まると、どこかで聞きました。そう いうのとも違うのかもしれません。