おひさしぶりです。 早速ですが、父が10日ほどまえから腰が痛いといって、3日前に病院へいったところ 帯状ほう疹と診断されました。3歳と10ヶ月の娘たちはまだ水疱瘡になっていません。 (予防接種もまだです。) 父から水疱瘡がうつったりするのでしょうか? いまのところ、娘たちに変わったところは見られませんが、父か完治するまで日常気を つけなければいけないことがあったら、教えて下さい。 それから、今月末に3種混合と風疹の予定をしていましたが延期した方が良いのでしょうか? 宜しくアドバイスお願いします。
けんくん さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 15日 金曜日 19:13:15)
こんばんは。横からちょっかい発言になりますが・・・ 帯状疱疹は、水ぼうそうになっていない子供には水ぼうそうとして うつる可能性があります。できるだけ接近させないようにしたら良い と思います。水ぼうそうになるかも知れない状況では、予防接種は 避けた方が無難だと思います(特に風疹の方)。三種混合は状況に もよりますが、まだT期初回接種の2回目をすませていないようで したら、できれば早めに実施したいところです。以上が私の考え方 です (=^_^=) いずれにしてももう少し詳しい実施状況や家庭内の生活環境なども 判断には必要なので、かかりつけの小児科の先生のところでご相談 (それが久芳先生?)するのが良いかと思います。
江野川義文 さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 15日 金曜日 20:03:30)
内科医から一言。この話の中で、一番のケアを必要としているのは、 お父様です。高齢者の場合は、帯状疱疹後に頑固な神経痛を残すこ とが多く、抗ウイルス薬の投与の早期開始と、神経ブロックによる 痛みのコントロールが必要です。神経痛が残ると、生活の質が落ち ますので。お父様の方も目を向けてあげてください。 余談ですが、皇后陛下が、この病気になった時に、マスコミは「帯 状ヘルペス」と言ってましたが、そんな病名あるんですかね?
くば さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 15日 金曜日 22:09:54)
退場方針ですね,いや失礼,帯状疱疹ですね.ちょっと調べようと思っている うちにお二方に答えていただいて楽させてもらってます.江野川さんの書かれ ているように,帯状疱疹後の神経痛はかなりつらいようですから,きちんと診 てもらうようにして下さい. 一般的に,水痘は風邪と同じように経気道感染とされています.ですから,水 痘の子と一緒にいると触らなくても感染するのです.しかし,接触による感染 (手→口・気道)もあり得るようです.帯状疱疹の水疱には初期にはウイルス が検出されますが,3日後くらいには検出されなくなるようです.また,帯状 疱疹は水痘と違ってウイルス血症を引き起こさないと書こうと思ったら,一時 的にウイルス血症を伴うようです.以上が今確認した知識でした. 結論としては,帯状疱疹→水痘の家族内感染は,報告例からみると非常に稀で ある.が,可能性としてはゼロではない(私は経験ありません).けんくんの おっしゃるように,予防接種は少し様子をみられた方が良いかと思いますが, あまり厳格な隔離は今更必要ないのではないかと思います.
けんくん さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 15日 金曜日 23:18:18)
こんばんは。 >結論としては,帯状疱疹→水痘の家族内感染は,報告例からみると非常に稀で まれなんですか。実はつい最近私経験しました。お父さんが帯状疱疹になり、 その子供が水ぼうそうになった例でした。 もと内科医(いや今も立派な?内科医だと自分では思っているだけ ( i_i)\(^_^ ) としては、確かにご老人の帯状疱疹後の神経痛はかなりのものがあります。 確かテグレトールが効くんでしたよね。ゾビラックスは早い段階で使わないとだめで、 ひどいときは入院が必要ですね。 その点、子供の帯状疱疹は後の心配がない分楽といえば楽でしょうか。 時に、水ぼうそうになっていないのに、いきなり帯状疱疹になる子がいますが、 あれってみずぼうそうが、不顕性感染なんでしょうか??
くば さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 16日 土曜日 11:35:49)
>>結論としては,帯状疱疹→水痘の家族内感染は,報告例からみると非常に稀で >まれなんですか。実はつい最近私経験しました。お父さんが帯状疱疹になり、 >その子供が水ぼうそうになった例でした。 そうでしたか.もちろん罹る可能性があることは知ってましたが,実際に経験も なく,昨日調べた文献でも稀と書いてあったので大丈夫だろうと考えたのでした. 報告例が多くないだけで,皆さん意外と多く経験されているんでしょうか.
江野川義文 さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 16日 土曜日 22:13:12)
内科医というのは、医師が自分は内科医だと思った瞬間からなれ ると思います。標榜がどうのということではありません。つまり 医師たる者、内科は当然のこと修めてなければなりません。医師 のミニマムですね。医学生の頃、外科の先生が、「外科医たる者、 良き内科医でなければならない」と言っていました。溜息。 でも、生粋の内科医として本当のことを言うと、内科は、外科系 の先生が歳をとって、手術室から身を引いて、余技としてできる ようなものじゃないんです。
淳子 さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 20日 水曜日 10:39:34)
おはようございます。 アドバイスありがとうございました。いまのところ子供たちに変わったところは みられませんが、助言いただいた通り予防接種は延期しようと思います。 それにしても、自分の子どもの心配ばかりしていましたが、父も毎日通院しているほどなので、 帯状ほうしんとは、なかなかあなどれない病気だったのですね。(毎回のように 点滴をしているといってます) 後遺症として、神経痛が残るとのことですがその場合も続けて内科で治療をうければ 良いのでしょうか。うちの近くには、ペインクリニックというしゃれた診療科目を 掲げた病院はないのです。 とりあえず、くば先生、ありがとうございました。 そしてこの場をおかりして、けんくん先生、江野川先生ありがとうごさいました。
江野川義文 さんからのコメント
( Date: 1998年 5月 21日 木曜日 17:32:12)
若い女性が診察室に入るなり、「私、カポジなんです」と訴えるのも、 タコな内科医としてはびっくりします。AIDS? でも、皮膚科の医師ならそんなに驚かない(らしい)。カポジ水痘様 発疹症は単純ヘルペスウイルスなどのウイルスによって引き起こされ る疾患なんですね。勉強になります。これが、帯状疱疹と似ていて、 私には区別が難しい。 淳子様 帯状疱疹後神経痛になるかどうかは、患者さんの年齢が最大の因子で す。高齢者ほどなりやすいようです。予防に効果があるのは、ステロ イド・抗ウイルス薬・神経ブロックと言われています。いずれも早期 に開始することが条件です。一旦、帯状疱疹後神経痛になると、誰に でも有効という治療法は無いようです。
ひろ さんからのコメント
(1999年 11月 5日 金曜日 9:02:48)
はじめまして、ひろと申します。突然のメール失礼致します。 実は、以前私の会社では、1人の人が帯状疱疹と診断されてから 半年以内の間に、3人の人が帯状疱疹になってしまいました。 みんなそれぞれ出た場所は違うのですが、1週間以上お休みしていました。 帯状疱疹は空気感染はしないと聞いているのですが、どうしてこのような 状態になったのかとても不安です。 何故、今このような質問をしたかというと、昨日帯状疱疹と診断された人がいて その人は普通に会社に来ているのですが、また前回のように 何人もの人が同じような状態になるのではないかと、 みんなが不安がっているのです。 特に、私の会社は60歳以上の人も多く、社内もあまり清潔とは言えません。 ですから、是非、安心するためにも教えて頂きたいのです。 どうか、よろしくお願い致します。
えの さんからのコメント
(1999年 11月 5日 金曜日 14:03:22)
内科医です。さぞご心配のことと推察いたします。 帯状疱疹は、ほとんど再発はしません。一度、帯 状疱疹になった方は、安心なさって良いでしょう。 また、帯状疱疹は、水痘と同じウイルスが原因で、 過去に水痘に罹った方の神経の細胞の中に潜伏し ていたウイルスが、再活性化して起こります。で すから、身近に帯状疱疹の方がいても、過去に水 痘に罹ったことのある方々は心配は要りません。 水痘に罹ったことの無い方は、帯状疱疹の水疱が 破れて内容液が飛散すると、水痘に罹るおそれが あります。水痘に罹ったことの無い方が、いきな り帯状疱疹になることはありません。ただ、水痘 に知らずに罹っている人もありますので、いきな り帯状疱疹に罹ったように感じられることもあり ます。 まとめますと、 職場に帯状疱疹の人がいて、伝染する可能性のあ る健康な人は、水痘に罹ったことがはっきりしな い方に限られる。 また、帯状疱疹ウイルスがなぜ再活性化されるか は、解明されておらず、高齢、疲労、ストレスな どが、引き金になると言われています。職場に高 齢の方が多ければ、帯状疱疹患者が続いて出ても 不思議は無いかもしれません。 蛇足ですが、帯状疱疹の診断は、典型例では確実 ですが、困難な場合もあります。 られると思います。
ひろ さんからのコメント
(1999年 11月 5日 金曜日 16:34:02)
早速のお返事どうもありがとうございます。 帯状疱疹についてはだいたいわかったのですが、 先程のお話では、感染者は高齢者とのことでしたが、 職場で感染した人たちは皆20代で、水痘に罹ったことが あると言っていました。 (それぞれ、顔に出た人、腕に出た人、目とおへそに出た人などです。) 以前私自身が、医学の本等で、調べましたところ、単純疱疹という似てる病名が あると知りました。 目とおへそに出た人の話だと、何度も再発をしているということなのですが、 これは、帯状疱疹ではなく、単純疱疹という病気なのでしょうか。 今回、帯状疱疹に罹ったという人は、医師からのパンフレットでは 帯状疱疹のを持っていながら、口ではヘルペスに罹ったといっています。 一体、帯状疱疹と単純疱疹は何が違って、どこで、判断すればいいのでしょうか? ヘルペスとは何なのでしょうか? 何故、私自身、こんなに心配しているかというと、 肺炎に罹り1ヶ月程会社を休み、つい最近復帰してきたばかりなのです。 ですから、私自身あまり体力が回復していないので、 感染するのではないかと心配しています。 何度も申し訳ありませんが、教えて下さい。 よろしくお願い致します。
くば さんからのコメント
(1999年 11月 5日 金曜日 18:49:49)
忙しくていま手が空いたのでみてみたら,えのさんが答えてくれていました. (>どうもすみません) すべてその通りなのですが,まだ少し混乱されているのかもしれません. (確かちょっとわかりにくい話かもしれません). 単純疱疹と帯状疱疹は違います. それぞれの症状と診断についてはここでは触れません. 単純疱疹は,単純ヘルペスウイルス 帯状疱疹は,水痘・帯状疱疹ウイルス どちらも,同じ「ヘルペスウイルス」の仲間です. 共通点は,一度罹ったあと,潜伏していて再活性化することがあるという点. 帯状疱疹は,子どものときに罹った水痘(みずぼうそう)のウイルスが,体の 中(具体的には神経細胞)に潜伏していて,何らかの原因で再活性化するため に発症するのであり,職場で帯状疱疹に「感染した」のではありません. 帯状疱疹は,感染しません. たまたま,続いただけです. ご自身が水痘に罹ったことがあるとすれば,いつか発症する可能性はあります けれども,殆どの人は水痘に罹ったことがあるのに,帯状疱疹を発症する人は ごくわずかです.心配しても仕方のないことです. 繰り返しますが,ひろさんが水痘に罹ったことがあるとして,もし将来帯状疱 疹を発症することがあるとすれば,それは自分が持っていたウイルスが何らか の原因で再活性化したからであり,人から感染したのではありません. 職場の同僚から「帯状疱疹」が感染してうつるということは,ありません. えのさんが書かれたのは,水痘に罹ったことのない人は,帯状疱疹から感染し て「水痘」を発症する可能性がある,ということで,そのへんをまだ混乱され ているのかもしれません. もう一度,読み返してみていただけますでしょうか. このスレッドの上の方にも,いろいろと書いてありますので.
えの さんからのコメント
(1999年 11月 5日 金曜日 18:55:09)
同僚の方々の過去の単純疱疹か帯状疱疹か、また、 そうでないかは、ここでは分かりません。判定する には余りにも情報が少な過ぎます。 ここで、ポイントをまとめましょう。 仮にあなたが今日なり明日なり、帯状疱疹を発症 したとしましょう。でも、それは、あなたの帯状 疱疹の同僚から伝染したものではないということ です。帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスとい う一つの種類のウイルスが原因の感染症です。初 めてそのウイルスに感染すれば、水痘になります。 この水痘が治ってしまっても、ウイルスは水痘が 治った人の神経の細胞の中に潜んでいます。それ が何年だか、何十年だか、経過して、再活性化さ れて、帯状疱疹になるのです。ですから、あなた が仮に明日帯状疱疹になっても、それはあなたが 過去に水痘に罹った時のウイルスが再活性化され ただけで、同僚から伝染したものではないという ことです。もし、あなたが、水痘になったことが 無いのなら、同僚の帯状疱疹が伝染して、水痘を 発症することが、珍しいですが、あるということ です。 感染症をきっかけに職場の人間関係が崩れること はよく経験されることです。例えば、ウイルス性 肝炎など。この際、お近くの専門家に直接相談な さってはいかがでしょうか。遠くの専門家より近 くの専門家です。でも、近くの素人より、遠くの 専門家です。