ちょっと息抜きに本の紹介をしましょう. ミナカテラというのは南方熊楠(みなかたくまぐす)が発見した粘菌の学名の一部 だそうです. 今月の新潮文庫の新刊の中で,表紙(日比野さん装幀)が妙にキラキラしているの に惹かれて手に取ってつい買ってしまったのですが,内田春菊(原作・山村基毅)と いうのも久しぶりで,若き日の熊楠を,大学予備門で学ぶ尾崎紅葉,山田美妙,正岡 子規,北村透谷らをまじえてユーモラスに描いています.気軽に読み始めたところ結 構オモロイ.昨晩は途中でやめられなくなって夜更かしをして読み切ってしまいまし た. 熊楠本といえば何年か前に中沢新一の「森のバロック」を買い込んだのに挫折して 放り出したままだったので,この機会にまずマンガでおさえておこうかと思ったら, なんと未完のまま単行本になっているという前代未聞の終わり方をしてるんですね. エラクなったものだ.この先は原作を読むべきか.やはりマンガで全部読んでみたい 気もしますが,どうも待ってても仕方がないみたい. → 南方熊楠
くば さんからのコメント
( Date: 1998年 3月 17日 火曜日 20:43:21)
南方熊楠のページの追加です → Discover南紀:南方熊楠(紀伊民報)
ナビ松 さんからのコメント
( Date: 1998年 3月 18日 水曜日 2:55:04)
南方熊楠ブーム、じゃなくて、もうメジャーな存在として定着したんですね。 人気の秘密の一端はやはりインパクトのある名前じゃなかろうか。みなかたくまぐす、 うーん、しびれる(^_^;)。たしか、映画にもなったと思うんですけど、ん、制作中断したまま だったかな? そういえば私も小林秀雄の「本居宣長」途中で挫折したまんまだ。マンガにならんかな(^_^;)。