第27回三八地区臨床検査懇話会 1998.02.15 テーマ「これからの医療情報ネットワーク」 一般演題 1.院内の医療情報ネットワークについて 八戸市立市民病院検査科 河村義雄 医事システムを中心にして 旧システム 検査は属性だけを医事課で吸い上げていた 薬剤放射線等は単独システムだった 新病院のシステム メインのLANは光ケーブル 100M 各部門にサブのサーバが接続 10M 端末150 総計230台 システムはWIN3.1で動いている 外来の様子 モニターが右側(患者側)の本来の位置ではなく左に置かれている オーダー画面 検査基本入力画面 各科セットがよく使われている 伝票はほとんど使われていない 外来で検体にバーコードを張り付ける 病棟では午後3時までにオーダーされた翌日分は ラベルされた検体入れとして届けられる 発生源入力が原則 医師は処方と検体検査だけ 現在は外来注射も入力 外来の流れ,カルテピッカー,搬送などの紹介(省略) 2.医療画像情報ネットワークについて 秋田県立リハビリテーション・精神医療センター 木村清隆 医学検査情報ネットワークシステムLMInet構想 できるだけ多くの情報を 必要とする多くの場所で 安全スピーディーに →ファイルサーバの二重化 高速通信 効率よく →各システムを融合 情報を豊かに展開 →イントラネットを同一端末で 幹線は100M,末端は10M メイン 放射線画像データ 生理検査画像波形データ 臨床化学等の検体検査 顕微画像 診断所見 サブ イントラネット 医療関連情報 DICOMサーバを別に1台 端末 マック50数台 メモリ64M モニタ21インチ ネットOS NT データベース オラクル 保存 MO TCP/IP 総合医療情報システムとLMInet 他にオーダリングや看護給食調剤などが統合 外来に端末モニター2台 運用の実際をプロジェクタで紹介 端末側でIDを入れるだけで患者情報を取得することができる 心電図の例 心電図波形 JPEGで1/3に圧縮 以下省略 質疑 ラベル出しはどこでどのような出し方になっているのか 機械は3000万する 外来に置いておいて前日午後3時まで 保存のMOの要領236Mで十分か 医師会の検査センターで画像保存する場合は(種市) 1枚1Mの1/3圧縮で病理や血液像でも大丈夫でないか DVDのチェンジャーが有望ではないか 3.検査への電子環境の提供 (株)SRL情報サービス部兼細胞形態部部長 島田 修 紹介→病理医である 検査案内書,検査ハンドブック 初期診療の検査計画 ホームページに掲載 http://www.srl-inc.co.jp/ イントラネット構築,インターネットへ拡張 電子カルテへ コンテンツ 検査結果 検査知識 疾患関連 他の内容のメモ省略 ■特別講演 「インターネットによる医学情報の利用」 国立がんセンター研究所がん診療支援情報研究室室長 水島 洋先生 司会種市良意先生 紹介 S58東大薬学部卒業 講演 インターネットの基本からがんセンターのネット インターネットの今後について 電話線をひいてデモしながら説明 内容 一般的な紹介から... インターネットとは サーバ数 ドメイン数増加のグラフ WWWサーバ数の増加 一つのドメインで大体一つのサーバが立ち上がっている状態 イントラネット(組織内のネットワーク) エクストラネット(関連組織内のネットワーク) レジメ参照 医療インターネットの要件 セキュリティ(アクセス制限) プライバシーの確保(暗号メール) 安定運用性(マルチホーム接続,衛星?) 大容量高速回線(B−ISDN) 病院情報システムとの連携(ファイアーウォール) すべての医療機関の参加できるインフラ(医療情報ネットワーク) がんセンター遠隔医療システムについて(図1) 約30km離れている 6Mbpsの光ファイバー 病理遠隔診断(テレパソロジー) テレビ会議システム 最近は11カ所に増えた(図2) NCC Image ブラウザを使って2カ所で 安価なシステム マウスを動かすと相手にも表示される JAVAを使う 患者QOLの向上 入院中の連絡,情報 ML テレビ電話(在宅)など 医療機関の使えるネットワーク(レジメ参照) 商用プロバイダについての注意 解決策 1つはバーチャルな医療ネットの構築(暗号化) しかし根本的な解決にならないためMDXをつくった MDX:医療情報ネットワーク相互接続プロジェクト http://www.mdx.or.jp/ http://www.mdx.or.jp/info/NKmed9706.html (日経メディカル記事) 安全,短い通信 1997年〜 日医も3月から接続する予定 患者情報を扱う上でのセキュリティにも 地域の医療機関を束ねて接続した方が費用的に効率的にも有利 海外との連携も考慮している 日本−シンガポール間は太平洋を2回渡っている APAN この中に医療機関の帯域を確保することを考えている →無駄な医療の現象と最新の情報の提供 質疑 MDXについて 現在既に稼働しているのか 使える 八戸からでも接続できるのか 確認してみないとわからないが,青森に専用線でつなぐ必要があるだろう その場合専用線の料金とフレームリレー網の料金がかかる (レジメでは月10万以下) 昨年夏の県医師会への日医通達ではOCNとMDXが選択肢としてあげられていたが その時点でMDXが稼働していなかったため次善の案としてOCNを入れた 現在,愛知県医師会,岐阜市医師会などがMDXに接続しており,日医も間近 会員の接続経路を考慮(ミニプロバイダ)した場合は OCNでは厳しい MDXが選択肢となるでしょう しかしサーバ管理が大変になる それができない場合はOCNエコノミー → 医療情報ネットワーク相互接続プロジェクト
くば さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 15日 日曜日 20:32:33)
○南部草の根医療ネットについて 昨年秋に発足した 新聞報道にあった 脳外科 目的 画像をはじめとする医療情報 より精度の高い医療を 会費なし 個人でも加入できる パンフレット参照 http://www.infoaomori.ne.jp/misawa/kusanone/ 事務局田中先生(五戸) → 南部草の根医療ネット