会議室:「くば小児科BBS」

med.or.jpについて

発言者:くば

(Date: 1998年 2月 7日 土曜日 22:07:00)


以下はソネットのくば小児科BBSからの引用です
こちらで続きを書き込むことにします(明日かな?)

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逆引き 投稿者:くば
 投稿日:02月06日(金)00時58分58秒


DNSって難しいですね 本当はちゃんとお勉強しなくてはいけないのですが,
大体のところで済ませています
でも,設定自体はNTでBIND(結局unixと同じ事)を設定するのと
比べれば,どう考えてもMACの方がわかりやすいです よ!

先日の医師会の会合ではドメイン名の話も出ましたが,わかっていない人の
方が多かったみたい...まあ,無理もないでしょうけど

(省略)

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ドメイン 投稿者:本田忠
 投稿日:02月06日(金)08時31分08秒


私も良く分かりません。では今ここでやりますか。
OCNを利用して
1)aomori.med.or.jpでipアドレスがたとえば1番から10番までもらえる。
hatinohe.aomori.med.or.jp(hachinohe-aomori?)で申請すれば11番から20番
までもらえる
 hachinoheとしてはaomori.med.or.jpのip adressを一つもらう。
この意味は?
2)メールアカウントは
honda@aomori.med.or.jp(これは県から)
honda@hachinohe.aomori.med.or.jp(市から)
になる
でいいのでしょうか?

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DNSその他 投稿者:けんくん
 投稿日:02月06日(金)13時00分37秒


こんにちは。(中略)

ドメイン名ですが、私のところは nihonmatsu.fukushima.med.or.jp ととても
長い名前になってしまいます。メールアカウントは本田先生のおっしゃる通り
でいいのだと思いますが・・

(以下省略)


くば さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 8日 日曜日 20:56:30)

今日はあまり系統的に書けそうにないので,まずは簡単なところから

aomori.med.or.jp(青森県医師会)はmed.or.jp(日本医師会)のサブドメイン
同様に八戸市医師会の
hachinohe.aomori.med.or.jpはaomori.med.or.jpのサブドメインですね

hachinohe-aomori.med.or.jpというのは全く別で,形式的には日医のmed.or.jp
のサブドメインの形ですが,これは発行されません

県医と別のサーバでWWWやメールその他のサービスを提供するのであれば,
hachinohe.aomori.med.or.jpのサブドメインをとってDNSサーバを独立して運用
する必要があるわけです

ドメイン名とIPアドレスは別に考えた方が良いと思います
日医−青森県医も物理的には直接つながっているわけではなく,

med.or.jp は 202.241.43.1
www.med.or.jp も 202.241.43.1

ns.aomori.med.or.jp は 210.161.195.130
www.aomori.med.or.jp も 210.161.195.130
(こうやってみると,青森県医師会は私たちと同じOCNエコノミーですね)

まあ要するに,両方にDNSサーバが立ち上がっていて,名前とIPアドレス
の情報をお互いに持ち合っているわけです.

hachinohe.aomori.med.or.jpの場合も,別々のネットワークにあって独立して
運用していくのですが,例えば外国からhachinohe.aomori.med.or.jpはどこに
あるか問い合わせ(アクセス)があったときに
jp 日本の
 or ORドメインの
  med 日医
   aomori 青森県医
    hachinohe 八戸市医
という順でDNSサーバをたどって八戸市医師会のサーバに到達するわけですね

IPアドレスはOCNならNTTから直接割りふられます
例えば,県医師会のサーバの中でhachinohe.aomori.med.or.jpを運用するの
なら,16個(実際は13個)のIPアドレスのうち1つを割り当てることに
なるわけですが,別々のサーバで運用する場合は上記のようなことになるわけ
です.

ここまでは自分で書いたけど大丈夫かな..大丈夫なはずですが
(木村さんに確認してもらいましょうか)

メールの件は本田先生が書かれたとおりですが,複数のアドレスを発行する
必要はないわけですから,メールサーバの目的はメーリングリストの運用で
しょうか?


けんくん&本田先生(転載) さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 14:36:39)

書き込みできないのはおかしいですね
調べたいところですが時間がありません
以下転載してみます(新しい順のままですが)
-----------------------------------------
そこらは調整可能 投稿者:本田忠  投稿日:02月08日(日)23時50分14秒

       ということなのでしょう。


医師会サーバー(その2) 投稿者:けんくん  投稿日:02月08日(日)23時31分54秒

       こんばんは。
       すると、fukushima.med.or.jp なしに nihonmatsu.fukushima.med.or.jp を
       作ってしまえるのでしょうか。ドメイン名なので、事実上は可能と思いますが・・
       その場合、nihonmatsu.fukushima.med.or.jp は fukushima.med.or.jp のサブドメイン
       ではありませんよね。後からサブドメインになることは、かえって大変。
       ということは、別の独立したドメイン名でたちあげることになるわけですね。
       そう言えば、姫だるまでドメイン名の変更のご連絡などという記事を読んだような
       読まないような・・・


結構です 投稿者:本田忠  投稿日:02月08日(日)22時59分22秒

       私の立場ではこういう事は言えないんですが、実はそういう事例はいっぱい
       あります。市から先でも結構でしょう。
       それで実は概念が混乱しているのですが
       ということです


医師会サーバー 投稿者:けんくん  投稿日:02月08日(日)22時27分02秒

       こんばんは。

       県医師会が、サーバーを立ち上げていない状況で、群市医師会がサーバーを
       立ち上げることは不可能ですよね。例えば、fukushima.med.or.jp がないのに、
       nihonmatsu.fukushima.med.or.jp を作ること > 不可能・・
       別な名前で立ち上げる意味はあるでしょうか。県が動くまで待った方が賢い??

       上記の書き込み、あっちのBBSにしようとしましたが、エラーが出てダメでした。


       福島県医師会は何も動いていないようなのですが、日医は、県医師会になんの
       要求も出していないのでしょうか。医師会長のお膝元だと言うのに・・・


けんくん さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 16:53:07)

八戸市の医師会サーバーが、青森県医師会からOCN16個のなかからIPアドレスを
もらう場合は、LANでつながっていないとダメですよね。近くに置くならそれでもいいと
思いますが、実際使う上でいろいろ問題はありませんか。ただしこの場合費用はかか
らない?。そういう設定ってありですか??。別の場所において同じ¥38000はらって
OCNにするなら、16個のIPアドレスをもらった方がいいですよね。ダイアルアップ接続
で、会員が利用できますから・・。はずしてます??


本田忠 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 17:07:49)

すっきりしてきました。
すこし弱いところ
1)ドメインとip−adressの関係が弱い。別ってのはおかしい
2)日医と青森の関係
 ipアドレスを一つ果してもらっているのか
 もらっていなければ、八戸も要らないということになる




くば さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 17:17:37)

いまちょっと時間があきました(同じですね)
書き方がまぎらわしかったかもしれません.

もし,青森のサーバに間借りして(同じLAN内で)サブアドレスを運用する
のなら,16個のIPアドレスのうち一つをもらうことになる,というのは
ご指摘の通りです.

八戸で別にサーバを立ち上げるのであれば,全く別の16個を割り当てられる
(といってもアドレス上はご近所かもしれませんが).

要するに何をいいたかったかというと,aomori.med.or.jpのサブアドレスにな
るからといって,IPアドレスは直接割り当てられたものでなくても良いとい
うことでした..

八戸ではダイアルアップで検査配信サーバに接続し,ホームページもみられる
ようにする予定ですが,自由にネットサーフィンされると回線がいくつあって
も足りなくなるでしょうから,外に出ていくことは制限するのではないかと思
います.先日の委員会で心配になって質問してみたのですが,そういう事は可
能だという話でしたので.


けんくん さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 18:37:44)

>要するに何をいいたかったかというと,aomori.med.or.jpのサブアドレスにな
>るからといって,IPアドレスは直接割り当てられたものでなくても良いとい
 
 了解!
 IPアドレスが全く別であれば、hachinohe.aomori.med.or.jp ではなく、
 hachinohe.med.or.jp でもよさそうですが、組織体系上うまくないのでしょうね。
 短い方がすっきりしますが・・・。

 16個割り振られたIPアドレスですが、そのうち何番から何番までをダイアルアップ
 用として割り当てるという設定ができます。私のところでは、IPアドレスが3個ほど
 遊んでいましたので、それを割り当てる設定にして、ダイアルアップ接続実験をしま
 したところ、ISDN接続はうまくいきました(アナログモデムはなぜか失敗)。
 それに64でやっているプロバイダーもあるということなので、かなりのメンバーがダ
 イアルアップで、サーバーを利用できるようですよ。何人までなら快適に大丈夫かは
 わかりませんが・・

 


本田忠 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 21:34:58)

しかしドメインだけ統一して、ipーadressを共通にしないと
いうなら、いわゆるイントラネットではないということだけ
まったく別なら、
1)hatinohe.med.or.jpで問題はない
2)honda.med.or.jpももらえるのか?
これは医師会の考え方、あるいはjpinicの考え方になる
ということになる。
しかし、なら最初の質問に戻りますが、このmed.or.jpの目的は?
1)単なる医師会の標識
 大学のurlのように
2)医師会メーリングリストの構築には便利か
 *@.med.or.jpなんて送り方ありましたっけ?
 これがあれば意味はある。なければ意味はない気がする。



くば さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 21:49:26)

本田先生スミマセン,新規発言でなくコメントでお願いします.ダイジェスト
のページからは該当発言をクリックして一番下にコメントを書き込むところが
ありますので.

ところで,まだちょっと誤解があるような気がしますが...

まずIPアドレスは共通にしないのではなくて,別になるのです.青森と八戸
の医師会で専用線を引き合うのなら別ですが,この場合別々にOCNでNTT
にぶら下がっているだけですから..

また,医師会のサブドメインは既にルールになっていて,すぐ下は都道府県,
その下は群市医師会名です.だから,hachinohe.aomori.med.or.jpは決まりな
のです.medより下のドメイン名にはJPNICは関与してません.医師会の
決定事項ですね.ですから1)2)とも無理という事になります.

目的は? については..

1)は当然あります
2)はご質問の意味がよくわかりませんが..?

もうひとつは,ネットワークを統一することでセキュリティを確保するのが大
きな目的のはずです.その場合,バラバラにプロバイダと専用線契約しないで
統一する,という(ちょっと現実離れした)話があったはずです.それが昨年
夏頃姫だるまででてきていた話の一つだったような気がしますが..

その選択肢として,OCNとMDXがあったと記憶しています
現実的にはOCNしかないわけですけどね

その中でセキュリティを確保するのは可能なはずです

疑問点は,例のMEDメールです
木村さん(NTT)の登場を待ちましょう


くば さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 21:52:04)

ダイジェストの場合長い発言は切れますので該当ページを出してお読み下さい


けんくん さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 22:29:45)

<久芳先生、発言がダブってしまいました。med.or.jp は削除してください>

県医師会、群市医師会の決まりについては、わかりましたが、そのことを解説している
所はありませんか。

ところで、med.or.jpのサブドメイン名で都道府県医師会にサーバーを作るようにとの
通達は出ているのでしょうか?作るかどうかは、各県医師会の自由??
次に、群市医師会は、県医師会のサブドメインとしなければいけないとしても、IPアドレスは
べつになるのであれば、県医師会がまだできていなくても、例えば、nihonmatsu.fukushima.med.or.jp
を先に作ってもいいわけですよね。単に、IPアドレスとドメイン名の対応さえできていればいいはず
でしょうから。
    


くば さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 22:49:54)

県よりも市が先に立ち上げるのは多分非常に面倒なことになると思いますよ.
昨日の書き込みの中で,

>その場合、nihonmatsu.fukushima.med.or.jp は
>fukushima.med.or.jp のサブドメインではありませんよね。

と書かれていましたが,そうではなく,県医師会のサーバがあろうがあるまいが,
nihonmatsu.fukushima.med.or.jpはfukushima.med.or.jp のサブドメインなわけ
です.そうすると,二本松で福島県医師会のfukushima.med.or.jpを管理して,
その中でnihonmatsu.fukushima.med.or.jpを運用するということになるのでしょう
か.日医や福島県医師会がそれを許可するとは思えませんが...


本田忠 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 9日 月曜日 23:06:20)

この掲示板になれないので、新規にしてしまいました。

1)通達全文は下記のみです。私の開業医とネットワーキングに入れています
 
日医情報システムの構築。 
都道府県医師会がシステムを自ら持つ場合
1.既に持っている場合
   1)システムのドメイン名を 県名.med.or.jp にしていただきたい      2)専用線、MDX、OCN で日医に接続も検討していただきたい
2.これから持つことを計画している場合
   1) 県医師会のシステムのドメイン名を「@県名.med.or.jp」となるよう     に申請する。
   2)専用線、MDX、OCN で日医に接続も検討していただきたい
都道府県医師会がみずからシステムを持つ予定がない場合
  1)ドメイン名 「@県名.med.or.jp」となるように県内のプロバイダーと
   の間で交渉する。OCNを用いる場合については、このドメイン名が取得で   きることを確認してある。
  2)傘下の会員に対し、「@県名.med.or.jp」のネットワークに加盟するよ    うに指導する。
  3)日医の代理サーバーにホームページを立ち上げていただきたい
以上です。

現在の現実に立ちあがっている各地のサーバの形態のまとめは徳先生がどこかで
しています。非常に多種多様です。
注意すべきは
1)県までの規程しかありません。従って市レベルは厳密ではない。
 要するにすでにいっぱい立ち上がってから発表しているのです。
2)代理サーバとはip−アドレスを共有しないという意味でよいのか?

目的およびメリット
1)セキュリテイの確保
  すべてocnは無理です。すでに構築したところはocnでないところ
 のほうが多い
 ではmed.or.jpのみではセキュリテイは確保できないのか?
 できないなら、med.or.jpのメリットはここではないということ
 将来のそうなったときへの投資?
2)医師会メーリングリストの構築
 現実的な目的はこれしかありません。
 日本の医師会員全部のメーリングリストが構築できるかどうか
 それがmed.or.jpの現在の概念で統一するメリットがでるのかということです。
 たとえば下記のようなめりっとはでるのか
 *.med.or.jpとは要するに最後にmed.or.jpの名前のつくメールアドレスに
 すべてメールを送りなさい。
 もしできないならmed.or.jpに無理矢理統一しなくても、単にばらばらで
 やってもよいのではないか。
 単に医師会という名前であるという標識ならあんまり意味はない気がする

 要するにmed.or.jpと統一する意味付けは医師会ネットワークにとって
 意味があるのか、あるとすればそれはどんなことか


本田忠 さんからのコメント
( Date: 1998年 2月 10日 火曜日 0:25:48)

整理すると下記で良いでしょうか。

1)共通ドメインは医師会としての組織の証である
 これは大切なことである。しかしただそれだけの事である
 ip-adressの共有化は要らない。物理的な接続はない
2)メーリングリストの構築は県レベルでする
 医師会員全員にメールアドレスを与える
 これで日本医師会レベルのメーリングリストは完成する
 あとは末端の会員がつなげばもらえる
3)県レベルは日本医師会通達で構築する
4)県未満のレベルでは、県、もしくは国レベルの指示のもとに
ドメインを取得しても良いが、それは厳密な規程はない
hatinohe.med.or.jpでもhatinohe.aomori.med.or.jpでも可能であろう
ただ一応日医の管理は県まで。あとは県でだろうが、県としては決めて
いないだろう。従って郡市レベルでまず開設した場合は、県にお伺いを立
ててはかばかしい回答をえられなければ自由に決めて良いであろう。
ただある程度所属がわかりやすい名前にすべきだろう
県をつけたほうが規程はないが便利な気はする。
5)市レベルのメールアドレスを持つのは当然可能。2つあって困ることは
ない
参考
<a href="http://www.t-hirano.net/departures/domain/index.htm">ドメインとは</a>
ドメイン・ネーム (domain name)と呼ばれるものです。インターネットのサイト・
アドレスや、電子メール・アドレスの「komuro.co.jp」の部分です。
IPアドレスに代わるものとして考え出されました。
ドメインは通常、「コンピュータの名前.所属機関.国」という形で構成されています。
この為ドメインだけで、そのサイトに関する様々な情報が解ります。「komuro.co.jp」
を例にとれば、komuro が、使用されているコンピュータ(サイトが置いてあるサーバー)
の名前、co は、所属機関が企業(company)である事をあらわしており、jp は、日本(Ja
pan)に属するサイトである事を意味しているのです。これらの略号を、末尾からピリオド
でつないだものが、ドメイン・ネームなのです。
所属機関をあらわす略号としては、日本では 、株式会社や有限会社を意味する "co" の
他にも、コンピュータ・ネットワーク管理組織である "ad"(administrator)や、政府や自
治体関連の "go" (government)、プロバイダなどのネットワーク関連事業団体を意味す
る "ne" (networks)などがあります。また、国をあらわす略号には、 "uk" (United Ki
ngdom)、"hk" (Hong Kong) 、"MX" (Mxico) などがあります。国や地域によっては、所
属機関をあらわす部分が無い場合もあります。また、com、net などは国際ドメインと呼ば
れるもので、特定の国や地域には属していません。’98 中には特殊ドメインと呼ばれる、
arts、 shop、 web 等の、新しいドメインが利用できるようになります。おそらく今後も、
新たなドメインが続々と登場する事が、予想されます。
--------------------------------------------------------------------------------
<a href="http://www.asahi-net.or.jp/~gv8h-mtkr/jpnic1.htm">ドメイン名の登録に関する提言</a>
JP-NICが管理しているドメインネームは第2、第3レベルのドメインネームまでであって、
第4レベルのドメインネームについては、管理の対象となっていない。
 しかし、第3レベルドメインネームについて、その選択を申請者の自由に任せた時には、
以下のような問題が起こることが予想される。
 すなわち、第2、第3レベルのドメインネームとして、特に第3レベルのドメインネーム
について業界における普通名称が取得され、その結果として自由にネームを選択できる第
4レベルにおいて他人の企業名と同一のネームを使用することにより、一般ユーザーに対
してサービス又は商品の出所につき混同させるおそれが生じる。
 すなわち、

第3 第4 第3
     motor.co.jp → nissan.motor.co.jp
newspaper.co.jp→ asahi.newspaper.co.jp
serve.co.jp → nifty.serve.co.jp
ltd.co.jp → mitsubishi.ltd.co.jp

のようなドメインネームの使用が放任されることとなる。
しかしながら、需要者を誤認混同から保護し、著名商標権者の利益を保護するという
観点から、かかる行為は排除されなければならない。

2.ドメインネーム申請に対する契約による制限
  「この特定のドメインネームを要求する理由は、下記の事項と一致 する。
  (1)申請者の企業名又はその略称
(2)申請者の商標又はその略称(変化)
  (3)個人の申請者の名前又はその略称(変化)
  (4)他(充分な説明を備える)」

一企業に対して割り当てられるドメインネームが一つに制限されている場合に、
一般的に当該企業は企業名をドメインネームとして選択するのが普通である。
また、企業によっては、その略称が周知化している場合もあり、企業名の次に
企業が考える
ドメインネームとしては企業の略称を選択するのが一般的であろう。
 企業名は、所轄の法務局内で同一目的の同一又は類似の企業名が存在しなければ
登録が認められるわけであるから、企業名も全国的に同一名称のものが多数存在し、
その略称も同一のものが多数存在する。
 そこで、自己の企業名及びその略称のいずれについても同一ドメインネームが既に
他人に登録されてしまっている場合に、企業がドメイネームとして選択するのが、一番
知られていると思われる商標であると思われる。
 なお、登録商標も日本国内において42の分類に合計130万件存在するので、同一
登録商標が多数存在するケースもあり得る。
 しかし、一業種一ドメインネームの原則を守る限りにおいて、同一名称の企業が、
企業名、略称、登録商標のいずれもが競合する確率は極めて低いといえる。
 さらに登録商標を多数所有する企業にとって、取得又は選択できる商標の数が多数
あるのでドメインネームを取得できなくなるケースは極めて稀といえる。
 そこで、インターネット社会における商業秩序を守る上で、企業などが取得できる
ドメインネームに上記のような制限を設けることは必要と思われる。


3.一般的表示の不登録事由について

 前述1.(2)で述べた第4レベルのドメインネームについての問題に関して、
ドメインネームの登録に際して、申請者がそのホームページにおいて行う商品又はサ
ービスの内容を予想し、申請されたドメインネームが普通名称であるとか慣用商標で
あるとかを判断することは非常に難しく、この問題に登録時の審査で対応するのは困
難ともいえる。
また、前述2.「〜申請に対する契約による制限」で述べたような規制を行えば、申
請者が不正に普通名称又は慣用商標を第3レベルに登録することは困難となり、第4
レベルにおいて他人の登録商標を選択する意味が失われることになるので、これによ
り、前述1.(2)の問題の発生は防げるとも考えられる。
 しかし、不正者が自己の企業名として国際機関又は他人の著名商標と同一の名前を
選択する可能性もある。
国際機関名、例えば、unesco.or. jp、wipo.or.jp等がこれらの機関と異なる第三者に
登録されたとき、ユーザーは誤ってかかるドメインネームのウエブサイトにアクセスす
る危険性が予想される。
 これはウエブサイトのコンテンツの出所につき混同を起こさせることになる。
 そこで、かかる不正行為を少しでも減らすためには、商標法に規定するような公的不
登録事由を契約条項に加えるべきである。
 商標法においては、第4条1項1号乃至第7号に公的不登録事由を規定している。
ドメインネームについても同様の不登録事由を規定するのが好ましい。
 ちなみに先のWIPOの会議において、フランス、スウエーデン、オーストラリア等は
かかる要件を満たすもののみを登録するようにしていると主張している。
 なお、商標法第4条第1項第1号乃至第7号の中には、ドメインネームの登録対象
外である記号、紋章、図形等も含まれているために、これらは除く必要がある。
 また1号乃至6号に該当する商標については、既に特許庁のデータベースにリスト
が作られていると思われ、これらについては機械的に瞬時に判断することが可能と思
われる。

4.その他

(1)ドメインネームと登録商標との同一性について、現在JPNICが行っている同
一性の審査は、完全一致であって、途中にハイフンを含んだドメインネームについて、
非類似と判断している。
 しかし、ドメインネームも電話やラジオなどで称呼されることによりユーザーに認識
されるものであり、ハイフンを除いた文字で称呼させた時の同一性で判断すべきと考える。
 このことはWIPOの会議においてIAHCが提案する商標とドメインネームの同一性
の基準の中でも同様に句読点的要素の記号は排除して同一性を判断すると規定されるてい
るように世界的に共通の考え方と言える。


(2)今後、商標権とドメインネームに関する紛争は、第2レベルドメインネームの追加
とともに日本国内においても増えることが予想されることから、紛争処理を行うためには、
裁判によって処理するよりも、gtld−MoUの新ドメインネームシステムで採用され
るような調停仲裁システムを国内のドメインネームについても採用することが望ましい。
そして、その仲裁機関としては、弁護士会と弁理士会が共同で設立する工業所有権仲裁セ
ンターが適当である。
また、該仲裁センターは当事者双方の合意に基ついて開始されるものであることから、
gtld−MoUにおいてドメインネームの申請書に記載されるように、JPNICに
対する申請についても、申請されたドメインネームと日本国内に存在する商標権との間
に紛争が生じたときには、その紛争解決のための機関として工業所有権仲裁センターを
指名し、該仲裁センターの判断に任せることに合意する旨記載させることが望ましい。

<a href="http://www.asahi-net.or.jp/~gv8h-mtkr/index.htm">2</a>
<a href="http://www3.big.or.jp/~kamao/do/main.htm">3</a>
<a href="http://user.globe.or.jp/stardust/new/158_1.htm">記事</a>
日本の、それも個人のページで『xx.com』というのを時々見かけますが、あれは
米国で出願しているんでしょうか。
 「それはレンタルサーバーのサービスです。米国にホストを置いてある会社が、顧客
の要望に応じたドメイン名を代理取得して、その名前のサーバーを貸し出すという
仕組みです。自分でシステムを組まずに、comドメインが簡単に取れるので人気で
す。それに米国だからcomというわけではなくて、co.usというドメインもあります」