会議室:「くば小児科BBS」
こんにちは、はじめまして。 私は理学療法士を目指している者です。 今日、TVで“ミュンヒハウゼン症候群”という精神疾患(?)を知りました。 番組では過去にイギリスの小児病棟で起きた、看護婦による大量殺人事件を 例に挙げていました。 番組を見ていて思い出したのが看護士による筋弛緩剤点滴事件です。 この事件の不可解な点の1つが動機でした。 患者に恨みがあった訳でなく、たとえ病院の待遇に不満があったとしても 殺人まで犯すのは理解できません。 しかし、このミュンヒハウゼン症候群を当てはめて見ると容疑者の動機に つながるような気がするのです。 この疾患(?)は簡単に言えば、自己顕示欲が歪んだ形で表れるものだそうです。 危機的状況を自ら作り出し、それを自らの力で回避することで、 周りの注目を集めようというものです。 過去にはロス五輪の際に、爆弾処理班の男が自ら取り付けた爆弾を処理し、 周囲の注目を得ようとしたというのもこの症状に当てはまるそうです。 筋弛緩剤事件の容疑者は「救急技術に自信があった」と供述していました。 自信ある技術を周囲に見せつけたかったのではないでしょうか。 そう考えれば、あの常軌を逸した行動にも多少説明が できるのではないでしょうか。 “ミュンヒハウゼン症候群”について検索していたところ、以前にも このページでご発言があったことを知りました。 番組は再放送で、筋弛緩剤事件の起こる前のものだったため、 この事件と症状との関連性は指摘されていませんでした。 医療従事者の方も参加されているようなので、ご意見ございましたら 聞かせて頂けないでしょうか。 長々と失礼しました。
くば さんからのコメント
(2001年 2月 16日 金曜日 11:48:52)
なるほど、ご指摘ありがとうございます。 私はこの分野は専門でないので耳学問ですが、確かに腑に落ちますね。 下記のページで北大の先生も同じようなことを書かれています。 この事件に関しては、通常の医療事故や医療過誤と同列に扱うべきでないと 以前にこの掲示板にも書き込みました。 私の理解するところでは、代理によるM症候群は、間違って死亡や重篤な事 態に陥ることはあっても、最初から明確な殺意は持たないものだと思ってました。 この容疑者もそうだったのか、殺意はあったのかなかったのか。 もう少し単純な人の命をもてあそぶ愉快犯的犯行なのか。 何で容疑を認めていたものが一転して否認するようになったのかなど、 謎が多いのですが続報に注目したいと思います。 どなたかこの辺に詳しい方からコメントいただけると良いのですが。 (下記の北大の先生が専門なのでしょうから、その可能性は大きいのかもしれませんね) → 話題の医学(北海道医師会)
くば さんからのコメント
(2001年 2月 23日 金曜日 23:13:44)
>私の理解するところでは、代理によるM症候群は、 >最初から明確な殺意は持たないものだと思ってました。 このケースは明らかに違いますね。(↓) 精神鑑定って、どうも基本的に信用できない。 これは最初から殺意があるでしょう。 → 薬物混入:起訴事実認める 長女殺害未遂の坂中被告
のなしゅう さんからのコメント
(2001年 3月 7日 水曜日 15:23:39)
レスありがとうございました。 北大の記事はとても参考になりました。 >精神鑑定って、どうも基本的に信用できない。 これ、同感です。 まだ素人の私が言うのもなんですが、精神鑑定を 1つの意見として参考にするのは良いかもしれませんが、 裁判の審理や起訴に占めるウェイトが大きくなってしまうと ちょっと怖い気がします。 精神心理を扱う分野では、臨床心理士を認める派と 認めない派で分裂しているようですし、 私としてはさらなる研究を期待しています。
くば さんからのコメント
(2001年 3月 9日 金曜日 20:56:32)
>>精神鑑定って、どうも基本的に信用できない。 >これ、同感です。 まあ、信用できないというと言い過ぎかもしれませんが、仰られるように、 どの程度まで祥子として使われるのかが問題でしょうね。 しかし、この「代理によるM症候群」。こんなのが有名になるとは10年前は 誰も思わなかったと思う。 あと、この北稜クリニックの事件に関しては、弁護士に会ってから否認に転 じたことも謎ですね。どうも腑に落ちない。 検証報道を望みます。
くば さんからのコメント
(2001年 3月 9日 金曜日 20:58:10)
ますますアヤシイ。 「証拠」でした。