このホームページ上で喘息についての知っておいて欲しい全ての情報を提供することは出来ません．「喘息は学ぶほど良くコントロールできる病気です」というのは下にあげた「喘息のベストコントロール法」のまえがきからの引用です．不確かな知識を持つことでかえって混乱し心配することは避けなければいけませんが，正確な知識はお子さんの喘息をコントロールし治していくためには不可欠なものです．

• 「小児ぜんそくを治す本」　山本淳　主婦と生活社　1100円　

  　1996年2月に改訂版が出ました．喘息の子を持つ全ての両親に読んで欲しい，偏りのないスタンダードな内容の本です．☆☆☆特別推薦

• 「小児ぜんそくの最新治療」　西川清・山本淳　講談社　1,300円

  　「小児ぜんそくを治す本」でおなじみの山本先生と国療香川の西川先生の共著で，喘息の治療がいかにして予防的治療（積極的ゼロ・レベル作戦）へと大きく変わったか，その物語をきくうちに小児の喘息治療の全体を理解することができます．さて，「よくなった８人の患者さんたち」の中にあなたのお子さんも入ることができるでしょうか？

• 「ぜんそく改善読本（原題：Breathing Easy）」　ジェネル・スバック-シャーブ著／飯倉洋治訳　メディカ出版　3200円

  　これは部分的には少し難しい内容を含んでいます．小児から成人までを対象にしており，米国の専門病院における喘息患者教育のプログラムの行き届いた配慮と高度な内容を我々に教えてくれます．中等症や重症の患者と両親に読んで参考にしてほしい本．

• 「喘息のベストコントロール法」　久保　裕　合同出版　1200円

  　これも主に成人向けですが小児の項目もあり内容的に推薦できる本です．箇条書き形式でボリュームは多くありませんが喘息治療のエッセンシャルが詰まっており，現在の治療と管理についての「考え方」を理解するのに適した本ですが，現在新しく準備中とのことで入手困難かと思われます．この本の著者はニフティーサーブでオンライン・ぜんそく友の会を主宰しており，毎年９月には喘息デーを開催し患者教育と医療相談，広報活動に取り組んでいる先生です．